ハルコ・ザ・ババア | スーパーメグ日記 怒りのアフガン2

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右手にガラケー 左手にウインナー 背中に赤いブツブツを背負い 志は高くプライドは低く 強い者に厳しく自分に優しく 欲は深く毒を吐き 肩で風切り動物引き連れ今日も行く いつも心に出刃包丁 ワタスの名前を言ってみろ アメーバの穀潰しメグ(めぐ)の自己満ブログ

スーパーメグ日記 怒りのアフガン


というわけで バカ会社の話

ウチのババアハルコさん(笑)一番古株なんですよね ワタス来る遥か前からパートとして働き 前に書いたワタスの改革でほとんどのババアが辞め唯一残ったババア 今は責任者をやってもらってる ババアババア言ってるが案外若く見える 孫が居るが孫ぐらいなら30代でも可能だしな

メグ『そういえばハルコさんっていくつ?』

リーダー『え?知らないでいたの?』

メグ『ババアの歳なんか興味無いわ』

リーダー『じゃあ聞くな』

メグ『いくつなのよ?』

リーダー『忘れた、ババアの歳なんか興味無い』

ヨウ『クソ会社だな』

というわけで(笑)休憩の時に聞いてみた

メグ『ねえハルコさん』

ハルコ『なに?』

メグ『ハルコさんっていくつなの?』

みんな『…』

みんな黙るって事は みんな知らない みんな知りたいんだ

ハルコ『55だよ』

みんな『えー!』

みんな驚くって事は みんな知らなかった

メグ『ババアだな』

ハルコ『ババアだよ』

キミ『そんなババアだったんだ?』

ハルコ『ババアだよ』

ギャル『マジでババアっすね』

ハルコ『ババアだよ』

ミッチャン『孫4人居るもんね』

ハルコ『ババアだもん』

スイ『ババア~』

ナナ『ババアか』

ミュウ『ババアババア』

ハルコ『もう良いわ』

ライオン『ババアなのに何で働いてるんですか?』

ハルコ『ババアだって金かかるんだよ』

メグ『子供たちみんな独立したべや?』

ハルコ『一番下の女の子は家に居るよ』

ミッチャン『いくつ?』

ハルコ『25』

フチコ『働いてないんですか?』

ハルコ『働いてるよ』

メグ『したら構うな』

ミッチャン『まるでメグさんだな』

スイ『嫁き遅れる~』

ハルコ『末っ子だから何にも出来ないのよ』

エリ『料理とか洗濯とか?』

ハルコ『何にも出来ない』

ミッチャン『まるでメグさんだな』

メグ『おまいらの軍手洗ってんのワタスだぞ?弁当もたまに作ってるし』

エリ『まさか娘のお弁当もハルコさん作ってるの?』

ハルコ『うん』

キミ『作らせなよ』

ハルコ『出来ないもん』

ミッチャン『教えてあげたら?』

ハルコ『諦めた』

ナナ『諦めないで』

ハルコ『だってオカズ作って入れるだけにしても作れないんだよ?』

ミドリ『何で?』

ハルコ『こっちが聞きたいわ』

エリ『ハルコさん居ないとどうなるの?』

ハルコ『私が家を空ける時は、居ない日の分だけ食事は全部チンして食べられるように用意してる』

みんな『甘やかし過ぎだ!』

ハルコ『そう?』

キミ『今なんかコンビニもホカ弁もあるのに』

ハルコ『常にお金無いの』

エリ『ごはんも作らないのに何にお金使うの?』

メグ『ナメられてんじゃねえぞババア』

ミッチャン『メグさんに教育してもらったら?』

フチコ『間違いなく嫁き遅れますよ?』

クミ『料理出来ても嫁き遅れてるのに』

ヨウ『ねえ?』

メグ『一人暮らしさせてみ、ワタスも家事は何も出来なかったが一人暮らししたら勝手に覚えた』

ハルコ『お金無いのよ』

トミー『何の仕事してるんですか?』

メグ『アルミ缶拾いか?』

ミュウ『お菓子を食べる仕事なのだ』

ハルコ『普通のOL、でも給料安いよ』

エリ『みんな安いわ』

リーダー『メグさん何とかしてあげて』

メグ『ワタスは戸塚ヨットスクールか』

トミー『ダンナさんは何も言わないの?』

ハルコ『ダンナは末っ子の女の子だから甘やかしてばかり』

メグ『それだ』

ギャル『甘えてますわ』

フチコ『母さんめし炊き、父さん金づるです』

ハルコ『そう、いつもお金貸してる、車検とかも取ってあげてるし』

メグ『何で金無いんだ?』

ライオン『パチンコ狂?』

ハルコ『パチンコしない』

ミッチャン『男に貢いでるんじゃない?』

ハルコ『彼氏ずっと居ない』

フチコ『自分の店を持つために貯金とか』

ハルコ『ただのOLだって』

ミュウ『車がランボルギーニなのだ』

ハルコ『普通の軽』

みんな『何に金使ってんだ?』

キュー『じゃなきゃとんでもないブラック企業とか?』

斎藤『給料3000円』

エリ『メグさん調べたら?』

メグ『人んちの事情に首を突っ込むのはな』

ハルコ『一回来て、私も知りたいし助かるから』

メグ『わかった、おまいも行くぞ』

リーダー『え?』

ギャル『諜報部だからね』

メグ『間違ってたらガツンと言って良いんだな?』

ハルコ『お願い』

というわけで

ハルコ家『…』

メグ『立派だな』

ハルコ『田舎だからね、ただいま』






ハルコ娘『おかえり』

リーダー『お前が先に帰ってんのかい!』

メグ『良いツッコミするようになったな』

ハルコ娘『母さんあの人たち誰?』

ハルコ『母さんの会社の上司、どうぞ』

メグ&リーダー『お邪魔します』

ハルコ娘『今日の晩ごはん何?』

ハルコ『カツとポテサラ』

ハルコ娘『あんね母さん、今日会社でめちゃくちゃウケたの、あんね、木村さんがー、自分の机の引き出し開けて自分の膝に直撃してね、ヒャハハハハ!』

ハルコ『今日父さん帰って来ないから』

ハルコ娘『そんで木村さんがー、机の引き出し開けて自分の膝に直撃して「アッツイ!」って!アッツイって!アッツイって!』








リーダー『これバカでしょう?』

メグ『バカだな』

リーダー『かなりバカでしょう?』

メグ『かなりバカだな』



ハルコ娘『そんでー、木村さんがー』

メグ『木村さん以外の話無いのか?』

リーダー『木村さんがアッツイからね』

ハルコ娘『ヒャハハハハ!』

スマホ『イジイジ』

メグ『常にスマホイジってんな』

リーダー『ライン?』

メグ『ちょっと覗いて見るべ』

リーダー『ゲームみたい』







メグ&リーダー『課金で金使ってんのか?』

リーダー『それしか無いでしょう?』

メグ『定時のハルコさんより早く帰りめしも作らん』

リーダー『スマホ依存症?』

ハルコ娘『そんで木村さんがー』

メグ『木村依存症じゃね?』

リーダー『ていうかウチらお客さんなのにね』

メグ『バカだから許してやれ』

ハルコ『はいコーヒーどうぞ』

メグ&リーダー『ありがとうございます』

ハルコ娘『母さんあたしのは?』

メグ『自分でやれやボッケエ!』

ハルコ娘『…』

メグ『あ?』

ハルコ娘『…』

メグ『何か文句あんのかガキ?おまいのおふくろのお客さんに挨拶もしねえで木村さんの話まくし立てやがってガキが、どんな根性してんだこの穀潰しが』

ハルコ娘『母さん怖い』

ハルコ『ごめんなさい』

メグ『おまいが謝るんか』

リーダー『わやだ』

メグ『ハルコさんが言え』

ハルコ『あんね』

ハルコ娘『なに母さん?』

ハルコ『ごめんね』

メグ『おまいが謝るんか』

リーダー『ちょっとハルコさん、これはおかしいでしょう?』

ハルコ『そうかな?』

メグ『おかしい』

ハルコ『甘やかし過ぎたからね』

メグ『とりあえず自分でコーヒー入れろ』

ハルコ娘『コーヒー飲みたくないし』

メグ『ズコー』

リーダー『わやだ』

そんなわけで ハルコさんと話す

メグ『いくらなんでもあれヤバいぞ』

ハルコ『わかってるけどさ、何か言ったら食ってかかって来てさ』

リーダー『でももう25歳でしょう?会社でもあんなならねえ?』

メグ『絶対に変なあだ名付けられてる』

リーダー『そこかよ、でもさっきメグさんの話黙って聞いてたよね?』

メグ『そうよ、ハルコさん黙ってりゃ良かったのよ』

ハルコ『いや、娘殺されたら困るから』

メグ『ワタスはオオカミか』

ハルコ『とりあえず晩ごはん一緒に食べて行って、ダンナ帰って来ないから、今度は私黙ってるから』

メグ『めんどくさい、ババアのくせにシツケも出来ないのか』

ハルコ『上の二人は上手く育ったから油断しちゃった』

というわけで

ハルコ『ごはん出来たわよ』

ハルコ娘『はーい、モグモグ』

テーブル『ダーン!』

メグ『おい!』

ハルコ娘『ビクン!』

メグ『いただきますはどうした?』

ハルコ娘『…いただきます』

メグ『よし』

ハルコ娘『モグモグ』

メグ『…』

ハルコ娘『モグモグ』

メグ『…』

ハルコ娘『モグモグ』

テーブル『ダーン!』

メグ『おい!』

ハルコ娘『ビクン!』

メグ『おまいさっきから肉しか食ってねえだろ?ごはん、みそ汁、肉、野菜、バランス良く食べろ!』

ハルコ娘『…はい』

メグ『よし』

ハルコ娘『モグモグ』

テーブル『ダーン!』

ハルコ娘『ビクン!』

メグ『ヒジ付いてめし食うな!作ってくれた人に感謝し正しい姿勢で食え!』

ハルコ『メグさんもう良いよ』

メグ『あ?』

ハルコ『かわいそうで見てられない』

メグ『あ?こんな大人の方がかわいそうだろうが?めしは作らん金は使う常識は無い、取り柄無いだろ?』

ハルコ『優しい子なのよ』

メグ『だからナメられるんだよ!ガキにナメられてんじゃねえぞババア!』

ハルコ娘『母さんを悪く言わないで!』

メグ『ほう、性根は腐ってねえみたいだな、だったら母さんが悪く言われないようにちゃんとしろ』

ハルコ娘『わかりました』

メグ『とにかくめしはちゃんと食え、どんな立派でもめしをちゃんと食えないヤツはクズだ』

ハルコ娘『わかりました』

というわけで

ハルコ『今日はごめんなさい』

メグ『こっちこそな』

リーダー『根は良い子ですよ』

ハルコ『ありがとうございます』

それから数日後

ハルコ『メグさんに言われたのが効いたみたいで、今日は娘が料理を作ってくれるみたい』

メグ『ほお』

リーダー『良かったですね』

ハルコ『不安だけどね、あとお金無い理由もわかった』

メグ『何よ?』

ハルコ『OLって週3のバイトだった』

メグ『良かったですね』

リーダー『まあ、無駄使いじゃないなら』

翌日

メグ『娘の料理どうだった?』

ハルコ『想像以上にゴミだった』

メグ『仕方ない』

ハルコ『でもダンナは美味い美味い食べてた』

メグ『仕方ない』

ハルコ『甘やかし過ぎた』

ミッツ『テルも末っ子だからあんな甘えた体してんだ』

メグ『リーダー末っ子だべ?』

リーダー『どうしてわかった?』

メグ『末っ子臭漂うもん』

フチコ『私も末っ子なのになぜかゴミのように育てられた』

サキ『末っ子は甘やかされるかゴミ扱いのどちらかだ、とゴミ末っ子代表サキさんが言ってたよ』

というわけで 頑張れ末っ子(笑)