大宮妄想です。
自己満足の世界です。
皆さんのイメージと異なっててもスルーしてください
文章は拙いけど気にしないで下さいませ




「・・・はい」


これで俺は楡崎さんから離れられるのか?

ここまでされたら流石に離れられるはず

でも、ここで二宮さんの護衛を離れたら・・・


「待って下さい」

「はい?」

「今、大野に離れてもらっては私が困ります」

「彼には容疑がー」

「令状はお持ちですか?」

「ぁ、いや・・・」

「でしたら、応じる必要はありませんよね?」


『・・・』


「ですが、せっかくご足労いただいたわけですし、大野は応じるつもりのようですから、中でお話してはどうですか?それでしたら私は何も申しませんが?」


二宮さんの言葉に刑事は顔を見合わせ

その提案に応じた

社長室に入り

俺と刑事は向かい合わせで座り

二宮さんは社長の椅子に座られた


コンコン


「失礼致します。お茶をどうぞ」


櫻井さんはそのままドアの前で待機される


「では、本題ですが、こちらの海外事業の計画をあなたが盗み、横流ししたと情報が入りました。あなたはその件に関わっているというのは、事実でしょうか?」

「・・・は、」

「ちょっと待って下さい」

「はい?」

「それは何の話ですか?」

「こちらが進めていた海外事業のー」

「うちは何も盗まれてませんが?」


『えっ?』


いや、俺は確かに!

楡崎さんも確認して取り引きしたと・・・

どういう、事だ??


「おかしな事を仰いますね?そもそも、海外事業との取り引きは私と秘書の櫻井が進めていた取り引きです」


『えっ?』


それなら外に漏れるはずは・・・

楡崎さんは何故知っていたんだ・・・??


「ちなみハッキングの形跡はありませんし、櫻井が情報を漏らす事もありえません」

「いや、しかし、確かにこちらのー」

「我社は既に取り引きを終えています」


『えっ?!』


「いつ終えられたんですか?」

「その情報必要ですか?」

「一応、確認を・・・」

「櫻井」

「はい。2週間前に既に取り引きを終えております。取り引き相手の医療機器を取り扱うファイブA社とは極秘に商談を進めてました」


2週間前って・・・

楡崎さんに情報送る前・・・

じゃ、まさか、あの英語の会話は・・・

でも、楡崎さんの方もうまくいったと


「二宮グループと海外との取り引きとなれば、メディアに取り上げられるはず。なぜ、2週間も表に出てないのですか?」

「病人を盾にとり金儲けを企んでる輩がいるからですよ。現に桜葉記念病院もその1つです。最新の医療機器を揃えたいと思う病院は多い。ですが、ポンと出せる額ではないでしょう?そういう病院を狙い、安くすると甘い言葉を囁いて今後の事業のために、自分の監視下に下らせようとする輩がいるんです。海外の医療は進んでますし、医療機器に力を入れてる企業は多い。だからこそ、そういう輩を許せないと思う企業も多いんです。この話を持ちかけた時、ファイブA社は快く引き受けて下さいました」

「どうやって・・・」

「それは・・・企業秘密です♪」

「ですが現にその計画は横流しされてー」

「その横流しされたというデータはどうされたんでしょうね♪」

「えっ?」

「ご存知なんでしょう?」

「ぁ・・・いや・・・」

「言葉を濁すと言うことは、そのデータで取り引きされたんですね。そもそもその会社自体がおかしい。何故うちの事業計画だと思うのか?そのデータはどうしたのか?何故大野が盗んだと思うのか?」


「いや・・・ですが・・・」


「どこの会社か存じませんが、二宮に難くせをつける所は多いですからね。もう少し、よく調べるようにお伝え下さい♪他社が進めていた計画案で失敗等と、私なら恥ずかしくて話せません♪それで取り引きしてればの話ですけど♪」

「・・・また、お話を伺うかも、しれませんが・・・」

「私共でお役に立てるようでしたいつでもどうぞ♪」


『失礼、致します』


どうなってるんだ・・・

二宮さんは最初から知ってた・・・?


「二宮さん・・・」

「大野」

「・・・はい」

「仕事だ」

「・・・・失礼、します」


何も聞けないまま社長室を出た