勇者ラインくんの冒険の書

勇者ラインくんの冒険の書

ゲーム、小説、映画、生活等について、気が向いたときに書いていきたいと思いまーす!

Amebaでブログを始めよう!
どうも~、今晩もゲームの泣けるシーン・場面ベスト10を書いていきますので、よろしくお願いしまーす。

<注意事項>

1.ゲームの内容について書くので、ネタバレが発生します。

2.順位はあくまで個人的趣向によるものです。また、遊んだことのないゲームは登場しません。

<ルール>

1.作品につき一場面のみ

2.シリーズごとの制限はなし

3.泣けなくても、何か深い感情の得られる場面であれば考慮する


ゲームの泣けるシーン・場面ベスト10 第6位 『ゼルダの伝説 時のオカリナ』 サリアとのお別れ

時オカタイトル

好みはあれど、ゲーマーであれば誰しもが認めざるを得ないシリーズがあるとすれば、それは間違いなく『ゼルダの伝説』だろう。その中でも、特に評価されているのがこのいわずと知れた「時オカ」で、海外でも「史上最高のソフトか」とまで絶賛されている。僕個人としても、史上最高とまでは言わないが、やはりゼルダは好きです。

ゼルダの伝説が一般的に評価される点を上げるとすれば、「人を没頭させる巧妙に作られた謎解き」、「スムーズなゲームプレイ」、「冒険している気分になる壮大な音楽」、「魅力的なキャラクターたち」、「タイトルごとに一新される斬新なグラフィック」、「魔法と冒険に満ちた圧倒的な世界観」、「絶妙なゲームバランス」、等々といくらでも書けそうだ。
細かいところまで完璧なその作りは、まさに職人芸そのものと言ってよいだろう。

では逆に、あまり話題にならない要素を考えてみると・・・・・・

・・・・・・まず思い浮かぶのが、ストーリーですよね。

これは任天堂が開発する大半のソフトに関して言えることなのかもしれないが、ゼルダの伝説はあくまで「ゲーム」であり、映画になろうとしているわけでも小説になろうとしているわけでもない。そのため、ストーリーは非常に単純で、演出も必要最低限のものしかない。

ではなぜ、ゼルダの伝説は泣けるのか。

単純であればこそ、と僕は思っている。

プレイヤーが無口な主人公リンクと深く感情移入してしまうのは、映画ではなく、ゲームであればこそです。リンクがしゃべらなくても、苦労してダンジョンを潜り抜けたり、難しい謎を解いたり、強い敵を倒したり、次の町に到着したりしたプレイヤー自身が様々な感情を覚え、知らずのうちにリンクを自分自身と同一化してしまう。


釣り



ゲームが始まって、リンクが最初に目にする人物はサリアという可愛らしい女の子。その時点で、プレイヤーは自分がどこにいるかよくわからないし、まだリンクにもなりきっていない。

だが、誰よりも先に登場したサリアだけを、忘れることはないはずだ。

その後、デクの木の中に入り、謎を解いて、ボスを倒していき、無意識のうちにリンクになっていく。

デクの木を出た頃は、一仕事した気分で、そろそろまた永遠に子どものままのコキリ族たちが妖精とともにほのぼのと暮らす森に戻りたいと思う。

そして、サリアにも会いたい。

だが、リンクは他のコキリ族のように森で幸せな暮らしをすることを許されていない。デクの木から大切な使命を託された彼は、長い旅に出なければならない。

コキリの森を出ようと、勇ましい気分になってリンクはつり橋を渡り始めた。

「行っちゃうのね・・・」

後ろに、サリアが寂しそうな顔をして立っていた。

リンクは振り向いた。

コキリの森にいつも流れるはずの明るいメロディーは聞こえず、聞こえるのは動物たちの静かな鳴き声だけだ。

リンクはゆっくりとサリアのいる方に歩み寄った。

「サリア、わかってた・・・。リンク、いつか森を出て行っちゃうって。だって、サリアたちとどこか違うもの」

二人の上を、妖精たちは蛍のように静かに飛び回っている。

サリアはリンクにオカリナをプレゼントし、旅先で吹きながらときどき思い出してほしいと言う。リンクは耐えられない気分になり、後ろに3歩、重い足を下げ、最後にサリアの顔をよく目に焼き付けてから、決心したように振り向き、一気に走って行った。

サリア


旅立つ方と旅立たれる方の両方の気持ちを単純だがとても美しく描いた、ゲーム史に残る名シーンだと僕は思っています。