彼との出会い
その時の私、19歳。四国の片田舎から関西に来て1年。
オシャレが好きで、遊ぶのが好きで、
彼氏もいて、普通に過ごしていた。
通っていた専門学校を卒業して、学生として過ごす最後の春休みを
同じ専門学校生だった彼氏とたっぷり楽しんだあと、
バタバタと寮へ引っ越し、憧れていた職場への初めての出社に
少し緊張していた。
ricoは美容師になった。
就職した店は、校外実習の時にお世話になった店で、
店主から是非うちに…と誘われて、他に希望店もなかったし、
実習の時にスタッフとも仲良くなっていた事、
寮があった事、彼氏の家とも割合近い店だった事、
そんな簡単な理由で選んだ店だった。
それでも初出勤に緊張していたのは、
まだ初々しかったからなんだろう。
仕事に対しての緊張は不思議となかった。
高校時代、3年間、美容室でバイトをしていたから、
独特の雰囲気には慣れていた。
仕事には少し自信があった。
それよりも、緊張の正体は
まだ見ぬ同期入社のスタッフに対する軽いライバル心と
仲良くなれるかどうかの不安…だったと思う。
でも、あの時、もう少し考えていたら…。
もう少しきちんと就活していたら…。
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10年以上前の事ですが…
振り返って書いてみてます。
できる限り忠実に思い出しながら…。
思い出す…と言うのは違ってるかも。
本当は忘れられない事ばかりだから…。