オフから1週間が経った。
結構な時間に仕事が終わったから、今日はコンビニで済まそう…と思い、
職場の近くのコンビニに入る。
そこで見たモノは…


デザートをどれにしようか決めかけていた沙羅だった。


沙羅はオレに気付いていない。
どれにしようかホント必死な様子は、見てすぐわかる。
思い切って、話かけてみる。


「どれにしようか、迷ってる?」


「…ぇ?!」


おもいっきりびっくりしたご様子。
苦い表情をしている。


「そんな驚かなくてもいいしょ。家、この辺なの?」


若干の胸騒ぎ…少しでも近づけたらと言う思いを隠しつつ、
少しでも彼女のコトを知ろうと、話かけてみた。


「北條、久しぶりだね。」
「あ、あぁ…元気だったか?」
「うん、元気。北條、背高くなったね。」
「卒業してからも少し伸びたからな…。夏井も相変わらずデカィな。」
「私、陸上やってたからね。」


ネットでは絡んでいたとはいえ、久々に再開したから何気ない会話が続く。
この会話で、沙羅のコト、少しは気にならなくなった。
ひとまず…安心かな。。。


亜也とは高校の時にあまり話したこと無かったから、少し不思議な感じだな。


オフは、オレと司以外、みんな初対面と同じ。
少し自己紹介だけして、後はファミレスでゆっくり会話。
どんなヤツか探り合いって感じの話ばかりしていた。

なんだか変に焦ってしまう。
この気持ち、相手にバレて欲しくない。
気まずくなりたくない。
気まずくなりたくないなら、目で追ってはいけない。
平然としていないと…自分に言い聞かせる。


でも、そう思っても無理だ…。
何か気の引くモノがあれば…

そう思った矢先、亜也が遅れて到着。


「お待たせ~、結構遅れちゃった。」


亜也はオレの同級生で、高校のとき、クラスが一緒。
高校の時は全然話したことなかったんだけど、SNSで発見されてから絡むようになった。


高校の時、亜也がオレのコトが好きって噂もあったし…正直気まずくて話とか出来なかったんだよな。今はもぉ大丈夫だろうから、普通に出来るけど。


亜也が来たお陰で、少しは気が紛れるかな。