きのうは、

別れてから二度目のデート。

渋谷。

居酒屋「えん」に行きたかったから。

好きなのです。あのごはん。


私は昨日は勤務時間が5時くらいまでだったので、

夕方待ち合わせで。


渋谷に降り立ったら、

どうも心が痛く、

なんでだろうかと考えたら、

そういえばMさんとはほとんどが渋谷を経由してたんだったなぁ

と思い当り、

ダメージないように思ってたけどそうでもないのかな

とわかった。

まだ終わってから一か月も経ってないんだよね。

なんだか遠い昔の出来事のよう。

デパ地下とバス停には、記憶が重なってるので、

つらかったです。ちょっとだけ。



れっちゃんと待ち合わせてごはんやさんへ。
今日の目的は私の出張のお土産とお土産話。


まずお土産を渡す。

れっちゃんの好きなものの嵐。

カステラね。一本。

あともみじまんじゅう。これは会社で箱からこっそりいっこ確保した。

すっごいおいしそうなフィナンシェもひと箱買って、

あけてもらって、あたしと半分こ。

会社に全部持ってって毎日いっこずつ食べるね だって。

あと坂本竜馬特集の雑誌!!

萩で見つけたの。

幕末好きなれっちゃんのために買った。

これがいちばんうけがよかったかも。


お店では、ごはんをたくさんたのむ。

牛筋の黒胡椒煮込み、マグロとアボカドのなめこ醤油和え、
さわらのグラタン、ねぎ焼き肉味噌添え、
秋刀魚の刺身を韓国のりで巻いたもの、
じゃがいもまんじゅう。(←これほんとおいしい。すりつぶしたじゃがいもをまあるくして、まわりにあられみたいな衣をつけて揚げだしにしたやつ。)

どれもめっちゃおいしかった。

そして梅酒が!

「南国のかほり」っていうのが、

もう超私の好みで、甘くて濃くて。

瓶でほしい。。。

デザートは玄米茶アイス。

どれもこれもおいしかった。


iPodタッチを自慢。

YouTubeでとった、

秦基博とスーパーフライの「楓」とか、

去年のオーガスタキャンプの映像とか、見せた。

聴いてちょっと泣いてた。


となりに座ったカップルが、

すっごい必死にブタミントンの話をしてて、

その勢いに圧倒されて爆笑。

そしてその女の子のお箸の持ち方が変すぎた。

芸術的ですらあった。

箸の上のほうの一本を、ひとさしゆびとなかゆびとくすりゆびでおさえて、

小指でぱかぱかして食べ物を挟んでた。

おもわずふたりで凝視。

箸!箸!あり得ない!と小声でいいながら。


ごはん中に、

誕生日プレゼント買ってあげるよ。

ずっと今日探してたんだけどいいのなかったから、

じぶんでえらんで?

と言われたので、

まだ買ってなかったよしもとばななの新刊を買ってもらうことにした。


いっぱい食べて、

デザートも食べて、

お会計をしてお店を出る。


本を買ってもらって、

どうする?

と言われたので、

ひとりでは迷って行けないピクニックオンピクニックに行ってみることに。

もう閉店してるかな?とか言いながらも、

散歩がてら行ってみると、

やっぱり閉店。

でも場所は覚えた!!

次から行けるはず。


ふたりともテンキーがほしかったので

(ふたりとも最近データを打ち込む仕事ばかりしてる)、

電気屋さんに行くも、

ない。

なぜ!!!


どうしようかね~と言いながらちょっとあるいて、

カラ館を覗くも、混んでいて、

フレッシュネスバーガーへ。

お茶飲んで帰ろうね、と言って。

そこで、本をあけて、

せっかく買ってもらったからなんか書いてよ、

自分で買ったのとまぎれちゃうから、

と、メッセージをかいてもらった。

日付とTo...from... イニシャルで。

思いのほか、本を買ってもらったことがうれしくて、

にこにこしてしまった。

そこで今までのプレゼントの話になって、

去年のバレンタインに私があげたもの(苺とビターのトリュフ)をすっかり忘れており、

おたがいのプレゼントどれだけ覚えてるか勝負をする。

そして負ける。笑


なんでこの話になったのかと言うと、

私がフェリシモからきたバレンタイン通販のカタログを持っていたから。

今年はだれにあげるの?

と言われたので

(この日の唯一の探り もしくは意思表示)

今年はあげるひといないから自分で食べる とコメント。



全体的に、

なんとなく会話が少なくて、

でもほわほわしたあたたかいかんじで、

始終一緒にいました。


あたしは、妙にやさしいきもちになって。

それは、彼に期待をしなくなったからなのかもしれない。

何かをしてほしいとか、思わなくなったからかも。

すごくしんとした、やさしい気持ち。

それをずっと、持ってた。


それって、恋が消え始めたということなのかもしれないな、と思う。
こんなにれっちゃんといて凪いだ気持ちになったことはない。

近くにいると、

ちいさいことが許せなかったり、

すぐに悲しくなったり怒ったり、しちゃうけど。

でも、遠くなると、ぼんやりとしか感じられなくなる。


このまんまずっと一緒にいれたらいいのにと思ったけど、

案外あっさりばいばいして、

地下鉄に乗るとき、ちょっとどかんとくる。

こんなことして何になるだろう

私たち何をしてるんだろう

先に進むのを遅らせてるだけなんじゃないのかな

今更何を積み重ねられるのかな

そんなことをぐるぐる思う。


今日はありがとう、気をつけてね、

っていう、社交辞令的なメールを受信して、また、

彼を遠く感じる。


そんなふうに感じるのも、せいぜい数時間で、

いまではもう、

今は私たちはこういう時期なのだろう

というふうに思ってる。

こんなふうに、恋人でない時間を積み重ねることで、

また次の関係を模索する、そんな時期。

だから仕方ないんだよね、と思う。


誕生日プレゼントをかってくれたのはうれしいけど、

昨日くれたということは、しばらくはもう会わないということ、

なのかな、と思って、

かなしいとうれしいは3:7くらいの割合。


じつに数年ぶりの、ひとりの誕生日。

凍った湖の真ん中にひとりで立っているような気持ち。


失ってしまったものは戻らないんだなと、

リアルに実感する。

こういう、記念の日が来ると。



今日は夜に、

そとに出なくちゃいけない用事があるから、

昨日もらった本を持って出て、

喫茶店で読もう。

大事に大事に読もう。