江国香織の、

「左岸」を読み終えた。


恋をして恋をして恋をして、

そのたびに、失っていく。

別れは一生続いてく。

それがまざまざと描かれていて、こわかった。

あたしも茉莉みたく、

落ちて落ちて落ちて、いくのかもしれない。

すくなくとも、いまのままではそうなってしまう。



今日は元彼くんと連絡をとりました。


こんど仕事で旅行のようなものに行くのだけど、

ちょっと長崎で自由な時間がとれるっぽくて。

そこで周作文学館行きたいな、と思って、

2年前に行ってるれっちゃんにどうだったかきこうーと思って、

メールを送った。


しゃべりたかったんだよ。

単に。

認めざるを得ない。


いろいろ教えてくれた。

「長崎で一番良かったかも」なこととか、

「でも行きずらい」とか。

非常に参考になった。


拒絶されるかと思ってたメールだけど、

ふつうに帰ってきて嬉しかった。

あたしにメール返す程度には元気だということもわかって嬉しかった。

彼は彼で、ちゃんと日常を生きてるんだろうな、ってことがわかって、

嬉しかった。


でも、

どうしても見せつけられる距離。

いつもどおりなんだけどぜんぜんちがう、

ことばの距離感。


あー終わってるんだなー

と実感させられる。


こころのなかだけで、

いまでもだいすきだよ

とつけたしながら念じながらメールを送り続けた。

伝わらないように。


どうしても、

このまま別れてく気がしない。

気のせいなんだろうけどね。

今度はいつ、つながれるだろう。



彼とれっちゃんとは別件。

私の中で。

ぜんぜんちがう。

彼は今であり未来で、

れっちゃんは過ぎたこと。


そしてその未来は、けっこうあかるい。