いつも心に~若き肉ヲタの日々~ -2ページ目

いつも心に~若き肉ヲタの日々~

12歳の肉ヲタが繰り広げる愛と友情のオタッキー活劇!!
ブログ初挑戦

(フォッフォッフォッフォ……)

小さくではあるが、まだ、残っていた。

その声は、雀の鳴き声のように、か弱い。
だが、確かに聞こえるものであった。


アナ「続いて入場して参ります三超人は、王位争奪戦にて、活躍した超人達です。
どうぞ!」



現れた影。
もう慣れてしまったが、やはり、顔はまだわからない。

影をみる。
トサカのようなものが頭に付いた者が、二人。
キン肉カッターか。

もう一人は、大きな鼻と、二つの牙。
象のような超人。


突然、一人が走り出した。
だんだん明るくなっていく。

迷彩服に身を包んだその超人の名は、
「キン肉アタル」。
自身では、
「キン肉マンソルジャー」
と名乗っている。

おぉ~。
パチパチ。

歓声と拍手が舞い上がる。

会場は、急に熱く、と同時に暑くなってきた。


真・友情パワーを唱えた彼の登場に、会場のボルテージは急上昇。

ならば、残る二人は。



走り出した二人。
大きな身体で走ってくる一人に大きな差をつけ、先にリングインする、キン肉族と思われる超人。

姿が明らかになった時、会場はピタリと静かになった。

いや、なっていなかった。

ドッ。ドッ。ドッ。

走る音が聞こえる。

やがて、止まり、正体が解った。


知性。

闘いにおいて、最も大切なものだという。

キン肉マン・スーパーフェニックス。
彼の名。

マンモスマン。
彼の名。

会場には、不穏な空気が漂っていた。

フェ「御安心ください。
わたくしたちは、先の戦いで、闘いにおいて最も必要なものは友情だとしりました。
そして、今、正義超人に所属しています。」

フェ「応援、よろしくお願いします。」


…。
…。
…。

パチ。

パチパチ。
パチパチ。パチパチ。
ワァァァァーー!

歓声が起きた。

最初は疑っていた。
だが、彼の言葉に決意を感じた。
正義超人としての彼の。


嬉しそうなフェニックスとマンモスマン。

その奥で、コーナーポストにもたれかかりわらうソルジャー。
笑っているのか、嗤っているのか。

影になって、よくわからなかった。