武勇伝
オトウサンさんは、自分の気持ちにとても正直
。
おせいじを言うとか、ごまをするっていう言葉を知らないんじゃないかとおもうくらい。
すべてにおいて自分に正直。
決して美人と言えない人にむかって(確かに猿っぽいけど)
「○●ちゃんは豊臣秀吉みたいな顔をしているなぁ」
といい、周りが凍りつく。
そんなことはまだまだ序の口。
ある結婚式のこと。
無事に結婚式が終了し次の朝、
ホテルのバイキングで両家そろっての食事。
オトウサンは病気があるためカロリー制限などちょっと食事に気を使わないといけない方。
普段はとってもスローペースで歩いていて、平坦なところでも20Mずつ一休みしながら歩いている。
なので、すいすいと動けないオトウサン。
その代わりに私が食事を盛り付けし持っていく。
オトウサンの目の前に食事を置くと、
いただきますも言わずにお箸をつかみ、大きなおなかにボロボロこぼしながら食べ始める。
みんなで雑談をしながら食事をとっていると、
普段は立ち上がるのでさえもよいこらしょっと掛け声をかけていても体がついていかず、
スローモーションのように立ち上がっている。
でもその時は、おもむろにオトウサンがすっっとたちあがった!!
しかも普段の10倍くらいの早いスピードで、スタコラサっと歩いて行く。
手にはしっかりと空っぽになったご飯茶碗が握られている!
家族中がびっくりして見つめていると
お茶碗の中にてんこ盛りにご飯をもり、おかずコーナーに寄り道をしておかずを乗っけている。
まるで幕の内弁当を一皿に仕上げたかのよう。
案の定妻に怒られ、半分以上没収・・・・。
切なそうな顔をしてました。
その後。。。。
両家が帰宅する時、父親同士が挨拶をしていた。
一通り話がすんで、お別れの挨拶で頭を下げたとたん
オトウサンが相手の父に
「じゃっ、どうも」と頭をさげた。
ズルッ
!!!
オトウサンのズボンが膝までずり落ちる。
そこに現れたのは・・・
あらわな白いステテコ姿。
高級ホテルの前で御開帳・・・・・。
相手の父親は突然の出来事でびっくりしている。
オトウサンは、そんな出来事にも驚きも焦りも恥ずかしさもない様子で、おもむろにズボンをずり上げようとしている。
そんな光景をちょっと離れていたところで見ていた妻。
あわてて走り寄ってきて、ズボンを必死で上げている。
じゃっどうも・・・ずるっ・・・・・・・・・・・・・・・
志村けんのコントでもありえないくらいの出来事。
後でオトウサンに聞いた話だと
「挨拶のしばらく前にトイレにいってチャックとベルトを締めるのをわすれてたよ」
って平然と言っていたよう・・・・・。
相手の父は
「挨拶されたら、ズボンが落ちた。びっくりした」
と教えてくれた。
まだまだオトウサン武勇伝はつづく。