出産して2週間後に右腎臓を失いました

出産して2週間後に右腎臓を失いました

初めての出産。約20時間かかり、最後は吸引でなんとか自然分娩。
その10日後、背中の激痛で緊急搬送。水腎症・膿腎症との診断。
敗血症になったら命にかかわります、と言われすぐに手術で背中に管を挿す。
その4日後に右腎臓摘出手術。出産ってなにがあるかわからない。

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出産8日後の夜。

 

何だか腰がとても痛い?骨盤?

どうやって寝ても痛いし、母乳をあげるために座っていても痛い。

夜ご飯のときに痛くて涙が出る。

 

寝方を工夫するしかないと思い、仰向けになってひざを立てるために、

ひざの下に入れる座布団を丸めたり、いろいろ工夫する。

夜ご飯の後に痛み止めのボルタレンを飲み、

あおむけ膝立スタイルで少し仮眠をとったところ、痛みも引き、普通に戻った。

その夜は3時、6時と授乳した。

 

しかし、翌朝7時前くらいに、激痛で目が覚める。

体を動かせず、うめき声しかでない。

痛すぎて涙が出る。

なんとか体を横にしてみたが、全く痛みは引かない。

最終手段として一苦労してうつ伏せになるが、それでも痛い。

まるで5分間隔の陣痛のような痛み。

四つんばいになって耐える。

全く陣痛に耐えるのと同じやり方で耐えないと痛すぎてたまらない。

陣痛のときは痛くても涙は出なかった。

この痛みはヤバい感じがする。

母を起こし、ボルタレンを飲む。

あまりに痛いので7時49分に出産した産院に電話。

緊急で診てもらうことに。

 

8時30分くらいにパジャマの私、母、赤ちゃんで産院に到着。タクシーで。

先生が来次第診ますのでちょっと待ってください、とのこと。

そのあいだ、消毒した母乳瓶を借りて、赤ちゃんにミルク

 

痛み止めが少し効いて、痛みが少しひいた。

比較的早く先生がきて、まずは内診。子宮の中はキレイだし、血の塊もないとのこと。

右の脇腹が痛いと伝えると、エコーをしましょうとのことで、内診台から降りてベッドへ

エコーで、おなかをみて、右側の方、横を向いて右脇腹の背中側にエコーを、

あてるとそれだけで痛い!

 

腫れますね、と先生

15センチくらいの腫れ物があります。

 

母と赤ちゃんを病室に入れて、先生から説明。

「15センチくらいの腫れ物が右の脇腹あたりに確認できたので、

確かに痛くてたまらない状況だと思います。

ただ、ここではこの腫れ物がどこの臓器なのかということや詳しいことがわかりません。

なので、大きな病室を紹介しますから、すぐに行ってください。

K病院の救急に話をつけます。」

 

近くの大学病院は?

 

「うーん、日曜日だし、受け入れてくれるか。。

K病院の方がいいと思います。」

 

とのことで、話が着くまでプレルームで待機。

その間、痛みを緩和するために座薬の痛み止めボルタレンを入れてもらう

少し痛みが和らぐ

45分くらい??待って、紹介状など、一式もって、看護師さんがきてくれた

長い待ち時間だったから受け入れが難航してるのかと思ったら、

きっと書類を準備してくれてたんだなぁ

 

弟夫婦が、予定をキャンセルして病院まで送ってくれることに。

 

40分くらいで、到着。

急患窓口は結構混んでる。みんな風邪やらインフルエンザぽくて、赤ちゃんが心配でたまらない。

20〜30分で産婦人科へ。車椅子で運んでもらう。

産婦人科の女性の先生に診てもらう。

やはり、内診で子宮を見るも、子宮は、キレイ。

エコーで確認すると、確かに背中側に何かあります、とのこと。

 

母と赤ちゃんを診察室に入れて、先生の説明を聞く。

 

CTの検査をしましょう、明日まで待つとか悠長なことは言っていられなそうなので、

すぐに調べましょう、とのこと。

 

CTすぐに撮れるかわからないので、先にオムツ交換と母乳をあげることに。

 

オムツを母が替えてるときに、赤ちゃんのへその緒が取れた

 

しばらく授乳できないかもしれないから、しっかり飲ませたいけど、時間もあまりない。

でも、左右10分弱ずつ飲ませた。

 

CT取るまで、一旦急患用のベッドへ。

入院用の服に着替えて、点滴用の針を刺す。

血液をとり、熱と血圧を測る。

CTを取りに行く。

CT初体験。最初に練習の一回?があって、息を吸って息を吐く。

そのあと、造影剤を点滴。

お腹が熱い!

その状態でもう一度息を吸って吐いて機械をくぐる

 

車椅子を押しくれている看護婦さんに腎臓悪い、て言われたことあります?と聞かれる

腎臓なのか?

 

また急患用のベッドに戻る。

母と赤ちゃん来る。

しばし待っていると、泌尿器科の白髪のエラくて、有能な感じのドクターが現れる。

 

泌尿器科の医師です。

右側の腎臓が腫れて、パンパンになっています。

すぐに処置をする必要があります。

中に入っているのが水だけならまだいいのですが、ばい菌などが入っていると、

放っておくと敗血症になって命にかかわることにもなりかねません。

 

死ぬの?

 

まずはすぐに管をつけて、悪いものをとりましょう。

そして、恐らくそのあとは右の腎臓を摘出ということになるかと思います。

ほとんど働いてないと思われるので。

生まれつきなのかどうかはわかりませんが、

昔からあまり右側の腎臓が働いてなくて、20年〜30年かけて、

ちょっとずつ水が溜まっていたのかもしれません。

そこに、お産を契機にばい菌が入って、一気に腫れ上がったと考えられます。

すぐに処置をしないといけないので、手術室で管を入れましょう。

手術室といっても、管を入れるだけです。それから、しばらく入院して様子をみましょう。

 

 

・・・腎臓を取る!?そんなことは想定外すぎて、ビックリ。

命にかかわると聞いて実感がわかない

子ども生んだばかりなのに。

 

14時28分 産院に電話。

水腎症で手術としばらく入院することを伝え、赤ちゃんを預かってくれないか聞く。

即答できないので、上司と相談して折り返すとのこと。

看護師さんや女性の先生からも産院に電話してもらうように言っておきますから、

とフォローしてくれる

 

そして、手術室に向かう。

母と赤ちゃんは手術室の手前まで。

母が、ここで待ってるよ、といって、赤ちゃんに行ってくるね、といって、手術室へ

 

携帯を預ける。

手術台で、枕と凹んだクッションの上にうつ伏せになって寝る。

 

産婦人科の女性の先生が、私も立ち会いますから安心してください、と声をかけてくれる。

少し安心。

メガネをはずされる

モニターとか、何も見えなくなる

大きな布を被せられる

うつ伏せだし、視界が狭い

消毒薬を右脇腹に塗られる、くすぐったい

これから麻酔をします。歯医者の麻酔のような感じで、チクチク何度か痛みますけど、

それほど痛くはありません。と頭の側にいる男性スタッフに説明される。

麻酔の注射が、ささる。割と奥までささって、何度かチクチクした痛み

そこまで痛くはないが、体に力が入り右手をグッと握ってしまう

男性スタッフが握った手に、手を添えてくれた。

 

その後、いまメスで少し傷をつけたんですが、痛いですか?と聞かれる。

痛くないです、と答えると麻酔効いてますね、とのこと。

 

これから、管を入れますが、麻酔をしているとはいえ、押される感じや入っていく感じはあります、と男性スタッフより説明あり。

 

実際、管が進入してきたときは押されている感とグッグッといった音がするような感覚があり

「おおっ」と声が出る

不思議な、少し気持ちが悪いような感覚。

 

そして、管が開通して、バケツか何かに中身が流れ出る。

 

先生が結構出てるね、と。

しばらくして、1500は出たんじゃない?と。

 

1.5リットルか、すごいな。そんなものが体の中に入ってたなんて信じられない。

 

消毒薬を拭き取られて、ガーゼなどが貼られて終了。

 

終わりましたよ、と声がかかる。

 

トータル40分かからなかったくらい?

 

K先生が、電話で産婦人科の病棟にねじ込んでくれている会話が聞こえる。

 

手術台から、ベッドにスライドされて、運ばれる

元来た道を戻ると、母と赤ちゃん。

そのまま産婦人科の病室へ

 

移動のベッドの布を5、6人で持ち上げて、病室のベッドに移る

ふーっ

 

婦長さん?なのか、ベテランそうな看護師さんが、

子供をここでお預かりすることはなかなか難しいと思います。

一度退院してまたお預かりするということがないので。

これから、どうして行くか、考えましょう。

一時的に預かってくれる乳児院なんかもありますから、と。

 

先生が子供を産んだばっかりで、母乳のことなんかもあるから、

まずはこちらで入院してもらいます、まずは悪いものが抜けきるまで、

様子をみましょう、と部屋を去る

 

そうして、担当の看護師さんが挨拶してくれて、みんな、退出し、いったん落ち着く

 

産院から母に電話があり、短い期間なら預かれるとのこと、ちょっとほっとする

 

一気にいろんなことがあって、飲まず食わずで、私も母もぐったり。

赤ちゃんは空気を読んだのか、ずっと寝ていてくれた。

こんなことが、起きるんだね

母が、思えば昨日から痛いて言っていろいろやってたよね

やっぱり痛いの我慢したらダメだね

 

本当に、今日病院に来てよかった。。

 

 

弟夫婦が病室にきてくれる

一連の説明をすると驚かれる

 

赤ちゃんを誰がどう見てくか、話し合い

母が自分で見る、と言うが明らかに疲労困憊

とにかく今日は産院に預かってもらおうということで、一旦の決着

とにかく私は自分の体を治すことに専念して、赤ちゃんのことはみんなで協力するよ、と言ってくれる。

ありがたい

 

赤ちゃん、やっと泣く。

ミルクを作って、飲ませる。

みんなが帰る

 

パパに電話

ひとまず私が無事だったことに安堵

やっぱり赤ちゃんが心配

でも私の入院の先が見えなすぎてもやもや

 

やっぱり1人でいても、赤ちゃんをどうするか、

母が24時間1人で見るのはキツすぎる、と考えてもやもや

姉に電話

 

いろいろ考えることもひと段落して、1人になると、

これからしばらくまだ生まれたばかりの赤ちゃんに授乳できないこと、

子育てを自分でできないことが悲しくなって泣く

 

麻酔が切れて、管を入れたところが痛い

 

寝る

 

とんでもない一日だった