凄かった!
終わった後、手がしばらくふるふるしました!
ひっさびさの感覚
映画はこうでなくっちゃ!
心にズシンというか、
何かが変わった感じがする感覚
これこれー!って思っちゃった
正直まだドキドキしてます
山城の表情ですよ
両角を仕留めようとしたときの
融合しちゃったというか覚まされたというか
山城が両角に触れて呼び覚まされた感情
その後ずっと眠っているから、果たして変わったのか
大丈夫なのか
心なしか、病床で描いた清田が爽やかな絵柄になってたような
また、その辺を描かないのがいいです
余韻を感じさせてます
どうなったのか、どうなっていくのか
ファンタジーほわほわ漫画家に変わるのか
それとも描く時に両角が乗り移ったような強いキャラを描けるようになるのか
委ねられましたねー
後者の方が面白いけど、山城が未熟な故に両角と融合したのであれば、切り離してプロの漫画家になるのもつまんないような
創作者の怖いところ、難しいところを見せ付けられました
心の奥の闇がそれは本当に自分の中にあるのか創作なのか
何もないのに描けないはずはないですが、描けてしまうとどうなのと思います
34の残酷な描写が人気、ってのも風潮とはいえ、読み手もまた引き摺られているのかなあと
描けないから描いてくれる人に乗っかる
これ、ほんと結構奥の深い話だと思います
さて、山城が意外とあっさりと犯人を見た、と清田に言って、あら、と思いました
両角に接近されて怖くなったからでしょうけど、共犯者の道を行くのかと思ってたから、拍子抜けました
漫画家として成功したものの、夏美や生まれてくる子供がいる普通の人間として扱ったのかなあと
ここから犯人探しの刑事物になるのかなと思ったら、あっさりと清田刑事が消されるという
これはほんとびっくりしました
しかも一応そそのかしはしてるものの、両角の仕業
追い詰められてる犯人とは思えない行動
最後の方にさらっと辺見との関係を明かしてましたが、納得のいくものではなく
この関係も気になりました
一時は漫画を描くのを止めたけど、決着をつけるために最終回を描いて、それを囮にしようとする山城は、両角と心中しようとしたのでしょうか
防刃ベストがあるとはいえ、漫画では山城が先に死ぬように描いてた
心の中は計りかねます
夏美と子供の命が無事でよかった
(これは死んだかと思った)
真壁が山城を撃ったのもびっくりしました
あ、防刃ベスト、とも思ったけど、あの表情の山城を見た真壁は生かしちゃおけん、と思ったのかもと
やっぱあの表情に尽きるなー
四人家族至上主義の宗教団体の話が絡んできて、ちょっとチャチく感じたんですが、両角の生い立ちに影響が、というところで、あ、一応伏線だったのかと
無戸籍の話、エッセンス程度に入ってますけど、かなり重要な話ではないかと
無戸籍、ということは本籍も生年月日も名前も定かではない
両角俊一は他人の戸籍だったわけだし、本当に誰だったのか
ラスト、両角の台詞、「僕は誰なんだ」でラストカットだ、と思ったらその通りで
やっぱり、と思いました
こちらも深追いはせず
でも問題提起はしました
やり逃げ、とは言いません
考えなきゃいけない事を棚上げにしている事を教えてくれました
深い話はあるけども、映画として描けるだけのところを描いて過不足なく出来上がってると思います
(偉そう)
何より山城の表情の印象!
それが一番
凄かったです!
この言葉しか出ません