セルカを送らないで [fragment] | Shudder Log

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* このブログの内容はすべてフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係ありません。

Hanchulでポエム。
それだけ。
 
 
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君がくれるメール
その言葉を読むと
君の顔が見たくなる
それで僕は君に送る
「セルカを送ってよ」
 
手を繋げない距離が遠いよ
唇の届かない距離が遠いよ
せめて今すぐに君の姿が見たい
「セルカを送ってよ」
 
君がくれるメール
その言葉を読んで
君の声が聞きたくなる
僕は君に電話する
その声を聞いて
君の顔が見たくなる
それで僕は君に言う
「セルカを送ってよ」
 
君は笑いながら「やだよ」と答え
僕も笑いながら君を責める
僕が笑っていても
本当は傷ついたことを君は知っていて
ときどき たまに 突然
君は「セルカを送るよ」
 
君の言葉を読むと君の声が聞きたくなって
君の声を聞くと君の顔が見たくなって
君の顔を見ると
 
手を繋げない距離が遠いよ
唇の届かない距離が遠いよ
顔を見るだけじゃ足りない
今すぐに会いに行って君を抱きしめようか
 
手を繋げない距離が遠いから
唇の届かない距離が遠いから
セルカを見るだけじゃ足りない
今すぐに会いに行って君に触れることができたら
この腕に君を抱いて
そうして二度と離さないんだ