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ぐりのあなぐら

環境に優しいをポリシー(口実)に再利用した部品は2年以内に必ず煙を上げる(戒め)
部品を1円レベルでケチった挙句、結果的に買いなおして物流に多大な負担を掛ける糞野郎
最近はギター離れが深刻化、オーディオ病が再発
なんだかんだ音響から離れられない中の人です

 

久々に修理記事ですね!

年末に総集編したように、もはや書く気が起きないほど修理依頼をいただいております!

数々の名品を預けていただけるということはうれしい限りです!

 

 

という訳で、本日は1972年製のMarshall 1959の修理です

おいおいおい。もうMarshall何台目だよ。といわれそうですが、

一台一台違うあたり、楽しいのがMarshallです

 

おっ、またMarshallだな!と開いたあなた

末期のMarshallオタクに違いありません。

 

 

さて、早速内部はこんな状態からスタート

トーンスタックの定数変更、整流部のダイオード交換痕が見られますが、

内外装ともにトラブルの痕跡もなく、非常にきれいな状態です!

左に追いやっているパーツは、すべて当時パーツで仕立てるためにご用意いただいたものです

 

 

ひとまず上の状態では出音が確認できないので、パーツを仮組して音出しです

本機はPtoP晩年の頃のハイゲイン仕様の1959ですが、

やはりコシのあるサウンドと、パワー感がある感じなかなか扱いにくいですね。。。

でも、使い慣れてる人が弾くととても良い音がするのがJMPってものですよね~!

 

 

JMP期のトラブルメーカー、セレクタースイッチです

本機も16Ωタップが接触不良で音切れしてしまうトラブルがありました

ピンの角度調整と選定、洗浄・研磨・ハンダメッキを施すことにより復活しました!

ただしこのセレクタータップ、金属疲労で非常に折れやすいです。

メリットも少ないので、正直なところ安定して使いたいのであれば現行品に交換を推奨いたします

 

ちなみにインピーダンスセレクター真下のSG抵抗のWelwynは断線しておりましたので、のちに交換となりました

 

 

今回取り寄せた劣化パーツの交換品です

100WのMarshallは50Wに比べて電源のフィルターキャップの量が倍必要としますので、

必然的に部品費用だけでも少々高くなってしまう傾向があります

でも100Wのフィルターキャップが噴き出すようなトラブルが少ないのは、やはり分圧して耐圧余裕目に使用しているからなのでしょうね~

その分50Wアンプはトラブル多く定期的にフィルターキャップ交換推奨です

 

 

オーバーホール作業開始ですが、ノブがカッチカチです!

モンキーとドライバーを組み合わせてトルクが掛かりやすくすると結構回るもんです。

下手にやると舐めて本当に取れなくなるだけなので自己責任で!

 

 

以前69年製1959をOHしたときにも言いましたが、1959のフィルターキャップを交換する際

スイッチ類を取り外す必要があるのですが、これがかなりスペースが狭くスパナを回す余裕と

そもそも深くスイッチが取り付けられていてスパナすら入らない!ということも多いです

イライラしてるとワイヤーを引きちぎったり、インジケーターをぶっ壊してしまうので大変です。

 

っと脱線しましたが、保存状態が非常に良いので

フィルターキャップ簡単に外れそうだな~と思っていたら大間違いでした。。。。

腐食していて固着しているうえに、ブラスネジのためとにかく舐める。。。

3本はあきらめて食いきりの餌食になってしまいました。。。

 

 

解体作業をした翌日の朝に撮った写真ですね

個人的に集中できる時間が深夜なので、真夜中にアンプの作業をしてることが多いです

ネジの固着で奮闘しすぎて、使う部品までぶん投がっちゃっていますね。。。

これでも傷つかないようには気を使ってるんですよ。。。。

 

っとー・・・

なぜか間の画像がない!!!!

 

 

という訳で完成です。

 

 

新調したフィルターキャップです。

今後の整備性を考えて回路はそのままに配線レイアウトを微妙に変更しました

SGフィルターキャップの分圧抵抗の状態も非常に良かったので、再利用しました

なかなかきれいに仕上がりましたね!

ついでにノイズカットコンデンサにはSolen製のフィルムコンデンサを使用しました

入手しやすいコンデンサの中では一番AC耐圧が高いと思います

 

 

出力段周りですね

先述したインピーダンスセレクターの修復に、バイアス測定用抵抗にOhmite

断線していたWelwynの巻き線抵抗はDale製のものにアップグレードしました

個人的に今回の作業の中でも特にここはきれいにできたな~と思います!

 

 

ポット類も相当な誤差が出ていたので、総交換です

ゲイン1にハイパスコンデンサがなかったので、SRCのパスコンを追加いたしました

 

 

基盤です

トーンストックのオリジナル化、パーツも当時のものにインストールしなおしました!

もちろんC電源のフィルターキャップも交換、バイアスアジャスターも交換しました

結構オーナーさんでバイアスアジャスターいじる方では、自分のアジャスターの取り付け方を評価してくれます

嬉しいですね!

その他インプット周りの配線とNFの配線を変更しました

ハイゲインな個体では倍音がノイジーで音が濁りやすいのがJMPの難点なのですよね。。。

 

 

そんなこんなで完成しました!

内外装ともにとてもきれいだったのですが、基盤もオリジナルパーツで揃うとレストア感ありますね!

あ、そうだった!ポラリティキャップも交換しまして、110V駆動にセッティングしなおしました!

 

 

 

完成です!

今回もまたオリジナルに忠実な良い個体に仕上がりました!

 

 

ブラックバット3PINスイッチ!

こいつぁかっこいいです!!!!

 

 

とにかく、とにかく、よい感じに味のあるきれいな一品ですね!!!

音の方も、メンテ前はかなりノイジーでサスティーンが汚かったのですが

今では100Wらしいグワッとした力強い咆哮と、歯切れの良さが戻ってきました!

 

オーナーさんからは思い入れのある一品とのことで、この先も当分安心してお使いいただけると思います!

ガンガン鳴らしてやってください!!!!