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覚えていればそれはなくならない

特撮とか中の人とか備忘録 色々あって休んでる 投げっぱなし

起こった事態はもちろん、関係者のリテラシーがほとんど無い業界だってことが明るみになってしまったことにより

あまりにもショックでまだちゃんと気持ちが整理できていないので現時点でのリリースのリンクとちょっと思ったことだけメモ代わりに。

(気持ち整理できるかはわかりません)

 

■ ヒーローショーの運営におけるSNS上の訴えに関するご報告 | 東映[広報] http://www.toei.co.jp/release/public/1214672_1140.html

(東映・2019.7.6)

 

■ ヒーローショー運営におけるSNS上での訴えについて

https://at-raku.com/hero/info/youtube_1/

(東京ドームシティ・2019.7.6)

 

■ ヒーローショーの運営におけるSNS 上の訴えに関するご報告

https://www.toeiad.co.jp/info/

(東映エージェンシー・2019.7.6)

 

■ ヒーローショー運営におけるSNS上での訴えにつきまして

https://www.t-a-c.co.jp/

(TAC・2019.6.26) ※調査報告後のリリースは今日の段階ではまだ無し

 

 

 

 

以下乱文。

 

告発者の女性へ被害を及ぼした加害者への処分および、今後同様のハラスメントを起こさないよう社員教育をしていき相談窓口を設けるという報告に、将来的に改善されてほしいという私の気持ちはちょっと落ち着きました。

 

ただ、東映エージェンシーの社員1名の方の処分は妥当ですがその他の委託先会社の5名はどのような処分がなされるのかが不明なため不安は残ることと、

SNS上で関係者の方々が告発者の方の人格否定や発言を嘘だと決めつけるような行為を行っていたことに対しての企業サイドの対応が全くと言っていいほど出てこないため、

まだ第三者目線では告発者の方の仰る『前時代的な雰囲気のままハラスメントにあって当然だというのは、男性も女性もそれを「うまくやる」というのが最良とされてしまうのは、次の世代に引き継ぎたい価値観ではありません』というところの解決に向かっているとは思えないのです。

 

東映さん、東映エージェンシーさんには引き続きハラスメント傾向の監視を行っていただく必要があると同時に、

SNS上でセカンドレイプに該当する発言をした方の所属する企業(特にJAEさん)は何かしらのアクションをしてほしいなと思います。

 

大切な場所を守りたい一心での発言で、悪意はなかったのだと思います(思いたい)。

告発者の方の仰るような出来事を、目の当たりにしたことが無いのかもしれません。

それはとても幸せなことですよね。

特に若手の方ですと、例えば所属企業や職種ごとの差別化や本人の貢献度などもあり、周囲から大切に扱われてきたのであろうと推察されます。

だからといって十分な調査もされていないうちから「無かった、嘘だ、あいつが悪い」と言い切ることができてしまったのは、業界内での教育がなされていないということに他なりません。


彼ら・彼女らの発言は、この方々にも東映さんと同程度のコンプライアンス教育と厳重注意を行うに値する事案であり、

彼ら・彼女らの所属企業ならびに業界全体の信用を大きく落とす行為でした。

 

仲間意識を強く持ち、一丸となって仕事にあたらないと事故になりかねない業界であることは様々な方のインタビューを読んでいてもとてもよく分かります。

それと同時に、体育会系故に男性社会をそのまま継続している業界であることは、最初に応援し始めていた頃から感じていました。

男女関係なく「ああ…そういうところあるな…」って感じるような発言、ほとんどの方がしていたように思います。

世間一般の雰囲気とは違う、「そういう業界の空気」は隠しようがない。 


新しい価値観を明日からすぐ実行しろ、という話ではないのです。

そりゃそうできたら素晴らしいことだとは思いますが、人間ちょっとずつしか変われない。

閉じた業界であるが故に世間の常識と乖離があること気付けていなかった、という意識を少なくとも持ってほしい。


東映さんの調査結果と今後の対応は、企業としてはだいぶまともな部類ではないでしょうか。

完璧とは言い難いですが。

そういう事態になっているという危機感を持って、それこそ業界一丸となって意識を新しくしていただき

より安心して触れることのできるヒーローを、エンターテインメントを作って欲しい。そういう要望を私はこれからも持ち続けていきます。

 

(ちなみに

「自分は耐えられた/辛くなかった」

「中に居る間に解決すべきだった」

「外に出てからSNSで暴露とはなんと卑怯な」

「辞めさせられたのは本人に悪いところがあったせいだ」

「私もハラスメントを受けていたが我慢していた(だからこの人も我慢や内々で解決すべきだった)」

という発言、すべて立派なセカンドレイプですので、関係者のみならずどうか知っておいてほしい。

ハラスメントを受けた事実と、辞めた(辞めさせられた?)理由がイコールであるかどうか、辞めた腹いせであるかどうかは今回の争点ではないですから、そういう意見も的外れです。

世間(第三者)からは、ハラスメントが起こった事実とその対応、ならびに業界関係者によるセカンドレイプが横行しているという事実が見えており、

告発者の方もファンの多くも、そのような環境でなくなることを願ってやまないのではないでしょうか。

また、精神に支障をきたすレベルのひどいハラスメントを受けている間は、よほど強靭な精神でなければ戦えなどしないのです。

安全圏に出て初めて、声を上げられるようになるケースがほとんどです。

そういった自問ももせず、告発者の方の人格や過去を掘り返して非難するようなGロッソを始めとしたヒーロー関係者界隈のSNSでの発信を見て、現場の方々の世間ズレの酷さにがっかりしてしまいました。

そういう言い方をされなかった方はほんの一握りしかお見受けしませんでしたので…)

 

 

余談。

閉じた風通しの悪い業界であるメリットってなんなんでしょう。

個々の技術についてであればそれは正かもしれませんが、意識も空気感も閉じちゃうのってそれこそ前時代的なのでは?



【7/13追記】

3期初日おめでとうございます。

出演報告の某氏のツイートを見てやっぱりまだ私の感情的に許せないなーって思ったので追記。


告発者の女性の方が万が一いかに嫌われていようとも、告発者の方がハラスメントを受ける義理も、加害者サイドの皆さんがハラスメントをはたらく権利も一切無いわけですが

今回の問題はtwitterでの問題行動の告発というよりも、その後の「擁護する関係者たち」のtwitterでの発言と態度がとにかく最悪、もう「最悪だとしか言いようのない最悪」だったから余計な延焼したと考えられます。

告発者を悪しざまに言い、挙げ句そのツイートをRTしたりいいねをしたり(いいねはブックマーク代わりとも言えるかもしれませんが…うーん…)したまま、

それを無かったかのようにだんまりを決め込むGロッソのアクション部界隈の皆さん。


制作部から今回の事案について何も言うなと言われているのだとも推測されますが、

だったら本日ショーへの出演を発表した方も、余計なことは言わずに出演しますとだけ言っておけば良かったのでは。

どんどん燃料追加してるようにしか見えないのですが…。


良くない発言をした方も、謝罪をしてそれを消した方も、加害者寄りの意見をお持ちの方も、場を守りたいだけの方も、

個人の発言ではもうどうしようもない状況になってしまってますのでこれ以上は余計なことをせず、

JAEさん、TACさんを始めとしたGロッソに参加しているアクション部やキャスト界隈の企業さんたちも、会社としてコメントを出したほうが社員(契約社員)の身を守れるのではないでしょうか。

 まさか自社の管轄の人員について未調査未確認というわけではないでしょう…?


いま私がスーツアクター・アクトレスの方々のファンとして非常に不安に思っていることは、セカンドレイプ発言に賛同したように見える行動をした方を含めたGロッソのアクション部の皆様とその所属企業が、実は加害者だったのでは?無かったことにしようとしているのでは?ということです。

JAEさんに限って言うと(他社のリリースは詳しくないのでいまは割愛します)、コンプライアンスに関わる謝罪やリリースは過去出されなかったので今回もだんまりなのだと予測しています。許されないことだけど。

もしかしたら加害者に関係していた俳優がいつの間にか所属から消えてる可能性もあるかもしれないし。


仮に自社の人間はハラスメントに関与していなかったのであれば、今後もそういったハラスメントを許さず、子どもたちの良き未来を守るためにも安心して観られるショーを作って行く、今後の社員教育も徹底するというような宣言をしていただければファンとしても安心できますし、

ハラスメントそのものだけでなくセカンドレイプに関与している人間がいたのであれば、誠心誠意の被害者への謝罪と今後の具体的な改善や管理、社員教育についてリリースを出し実行すれば良いのです。

悪い出来事に関して謝罪をするのってとても怖くて気力も体力も必要なことですよね。しばらくの間はそれの対応に追われることになるでしょうし。

でも、何もなかったことにはもうできない。twitter上でセカンドレイプに加担した主な方々はすでに名前が上がりデジタルタトゥーになってしまっていますし、企業に対してもそういう人をのさばらせているという疑惑の目は消えません。

時間は解決してくれないんですよ。もし少し経って忘れられたかのように見えても、何かのきっかけで必ず掘り起こされます。ちゃんと「いま」対応しなければ…。

対応しない/できないのであれば、もういっそ東映エージェンシーさんは下請け全員に同じ講習受けてもらえば良いんじゃないかな。とか。


消して無かったことにしようとするその倫理観が業界を支え(???)ているのであれば、

時代遅れだ、廃れてしまえ

という過激なことも思い始めてしまうので、ここできちんとした現代的な対応をしてほしいという切実な思いでいます。