小学生のわたしでも、父親が手首を切っていて、危うい状況にある事は、理解できた。
「救急車呼ばなきゃかな?」
「でも、そんなに血は出てないよね、、、」
わたしは、とりあえずパートに出てる母に連絡しようと思った。
わたしのすぐそばには、黒電話があったのだか、そこからは、どーしてもかけられない。
だって、少しでも声をだそうものなら、手首を切って父親がゾンビのように襲ってくるかも知れないと思い怖かった。
わたしは、近くの公衆電話に行き、そこから母親に電話をした。
「お母さん、お父さんが、、、」
「お父さんがどうしたの?!」
「手首、切って寝てる」
「すぐ帰るから」
ガシャン。ツーツーツー。
わたしは、まだ、ランドセルを背負ったまま、玄関の前で、母が来るのを待っていた。