築70年近い 実家へ続く小道

長い月日を経た証 コケがとても美しい

赤くて小さな 可愛らしいツツジの木

反対側には 大輪の美しいツバキの木

奥に見えるのは 花も香も見事な金木犀

この道を少し下ると カリンや柚子の木

季節ごとに 表情を変える小道

こんな風に立ち止まって 振り返る景色を

愛おしく思えてしまうのは 

私も ずいぶんと歳を重ねたようです。

若い時は 利便性ばかりを考え

田舎の風景が大嫌いだったけれど

父が亡くなり 母が寂しくないように

毎週末 会いに来るようになりました。

せわしい毎日を 過ごす私にとって

ここへ来て 季節の流れを知り

大きな深呼吸をする 大切な時間
 
坂の下から ひょっこり誰かが顔を出します。

今日のお客様は 愛嬌たっぷりのハクビシン

こちらに気づいて 右奥にフェードアウト

クスッと笑える

癒される小道なんです。



























今年もキレイな桜が咲きました。

満開の桜の下に立つ度に 

思い出す事は

大昔の まだまだ子供だった頃の私

大好きな人と見に行った 夜桜

見上げた私の上に それはそれは見事な満開の桜が 

キレイだけど 迫って来るような 怖いくらい

なんとも言えない 強烈な桜の思い出

夜風が花びらを ヒラヒラ舞い散らせ

私達の 髪や頬に落ちて来て 

どちらが早く 手の中に捕まえられるか競争

どうでもいい事に 真剣に付き合ってくれて

また来年も 見に来ようねって 笑いあった

あの時の 可愛い二人を まだ覚えています。

あの約束は 叶わなかったけれど

歩く道は 違ったけれど

桜が咲く度に あの頃の笑顔と重なり

元気で 幸せに暮らしていて欲しいと願います。

それが 私の 桜の思い出です。