幼少の頃のりえナビスタ
長女なので可愛がられました
お嬢ちゃま扱いで育ちました
写真を見ると、いつもつばの広い帽子とフリフリワンピース
小学校に上がる頃、当時住んでいたO区から、おじいちゃま・おばあちゃまが住んでるA区に引っ越しました
A区は下町です
近所に「しんちゃん」と「やっちゃん」という年子の兄弟が住んでいました
すぐに仲良くなり、一緒に遊ぶようになりました
「しんちゃん」は、お兄さんなので優しく面倒見がいい子です
「やっちゃん」は、やんちゃで乱暴者
なので、「しんちゃん」とばかり遊ぼうとすると・・・
「やっちゃん」がヤキモチを焼いて、思いきり噛みつきます
「ぎゃーーーーー」
とゆー声で、彼らのお母さんがいつもすっ飛んできていました
散々私を泣かしたあと、おばちゃんにぶたれて反省した「やっちゃん」は貢物をしてくれます
海苔の瓶にびっしり入った、オタマジャクシの卵とか、
虫かごいっぱいのコオロギとかセミとか、
私が大嫌いなものばかりです
頂いたまま玄関に放置しておいたオタマジャクシの卵が、ある日、一斉にオタマジャクシになりました
母親に「どうにかしなさい」と言われたので、仕方なく
玄関の脇にあった、外の水道に流しました
その年の梅雨、玄関はアオガエルの大群に見舞われました
「しんちゃん」、「やっちゃん」と遊んでいて覚えたこともあります
立ちションです
「俺、おしっこ」
「俺もー」
「りえもー」
おパンツをずり下げて、土手で3人並んで・・・
当然、おパンツは水害に遭い、母親に叱られます
それでも2人の立ちションが羨ましくて、ノーパンになっていたしておりました
「しんちゃん」「やっちゃん」ちで飼っていた「ポチ」には、今思えば愛されてました
私が行くと必ず、ガバっと抱きつき、腰をカクカク振ります
「おばぢゃーーーーーーーん」
おばちゃんが、慌てて飛んできます
「ポチにおしっこ、がげられだぁーーーー(大泣き)」
そんな毎日だったので、
A区に引っ越してからのりえナビスタは、野性児になっていました
ある日、父親が帰宅したのを見つけ、
「お帰りなしゃーいっ」
と駆け寄って行くと・・・
父親:「誰だ?あの小汚い子は」
母親:「・・・娘ですよ・・・」
時が流れて・・・
ポチは天寿を全うし
「しんちゃん」は公務員になり
「やっちゃん」はその名のとおり、ヤっちゃんになり
私はフリフリのワンピースの面影を残し、
「フリフリマシーンがぁぁぁ!ケケケ」
と麻雀に弱い友人を罵る女に成長しました
人生って不思議なものですね
(By 美空ひばり)