日本では報道されないので
ほとんどの日本人は知りません
私もその一人でした。
今年の参院選の前
スリランカで暴動が起きているのを
たまたまテレビのニュースで知った。
けれど
その断片を知るのみで
詳しいことはわからなかった
たまたま家の近くに
スリランカ料理のお店があり
そこのシェフのラシカから
少し詳しいことを教えてもらった
政府の政策の不味さから
輸入が滞り
食料が足りない状態になっている事
大統領はアフリカに逃亡
政治が機能せず
大変な事態となっているという話を
ラシカから聞いた。
しかし
そういう話を聞いたにも関わらず
私の頭の中のスリランカの
悲惨さは
薄れていっていた。

そんな時
名古屋に住む
スリランカ人の
クマリから
ラインが来た。
りえさん
7がつ2日から2週間
スリランカに行ってくる。
私はお馬鹿さんで
なんで
突然
スリランカに
里帰りするのかな?
スリランカ行ってみたいな?
スリランカの写真や
スリランカの話聞きたいな。
そう思って、
私もいつか行ってみたい
楽しんできてね。
写真送ってください。
と脳天気な返事をした。
クマリは
OK
16日 かえってきたら
えんらくしますね
いってきます。

16日に
帰ってきたはずのクマリからは
Good morning
の文字の入った
カードは送られてくるけど
私が楽しみにしていた
スリランカの写真は
送られてこなかったし
クマリからのメッセージはなかった。
おかしいなと思っていたら
クマリからメッセージが届いた。
みなさんにおねがいがあります。
こんかい スリランカにかえって、
とてもみんながこまっていることがわかりました。
わたしもたくさん たべものをもっていきましたが、
ぜんぜんたりませんでした。
もし みなさんがいいよといってくれるのなら
きふをつのって おかねをスリランカにおくろうとおもいます。
みなさんがきょうりょくしてくれるなら とてもうれしいです。
きんがくはいくらでも、かまいません。
ちなみに スリランカのひとが
いっしゅうかん くらすのに 3500えんくらい かかります。
おかねは わたしがせきにんをもって
スリランカに おくります。
わたしにあえるひとは
わたしにもってきてくださると うれしいです。
あえないひとは こうざばんごうを おしえますので
でんわしてください。
みなさんのやさしいきもちを、まっています。
よろしくおねがいします。
クマリ

私はクマリに電話をした。
クマリが今のスリランカの現状を話してくれました。
本当に悲惨な現状に
彼女はものすごいショックを受けて
日本に帰ってきていたのです。
そして彼女の決意を聞きました。
今年中にもう一度スリランカに食べ物を持って行き、
少しでもみんなにご飯を食べさせてあげたい。
それは 彼女の家族を助けるという意味ではありません
彼女の兄弟たちは、皆スリランカを出て、海外で生活しています。
クマリもその一人で、日本で大恋愛をして、
素敵な旦那さんと子どもたちにも恵まれ幸せに暮らしています。
自分のルーツであるスリランカの人を助けたい
強いクマリの気持ちが伝わってきました。
クマリはスリランカで食糧を配る為
11月5日に日本を旅立ちました。
2週間の予定で
今頃、スリランカで
一人で奔走している事でしょう。
スリランカへの渡航については
家族で沢山話あったのでしょう。
渡航費用はお姑さんの援助です。
この話を聞いただけでも、
クマリがどれだけ信頼されて、
お姑さんから可愛がられているかわかります。
スリランカから日本にお嫁に来て、
彼女は本当に一生懸命でした。朝は雑巾掛けを必ずして、
味噌汁もダシを取るところから頑張っていました。
大好きな旦那さんとお母さんのために一生懸命でした。
余談ですが、クマリの義理のお母様は、
名古屋の老舗スギモトのお店を持っています。
とっても美味しいです。
名古屋へお越しの際は是非。
っj
25年前、
クマリとは本当に偶然にヨーロッパのベルギーで友達になりました。
私たち家族が住んでいたベルギーの家にひょっこり現れたのです。
私たち家族は1週間後ドイツに引っ越す事になっていたので、
家の窓に「家貸します」の張り紙が貼ってあったからです。
普通はそれだけで、そんな友達になったりはしません。
ですが、
続きがあります。
次の日
昼前に
クマリが鍋を抱えてやってきました。
私たちは引越しの準備の最中で、
これには正直びっくりしました。
昨日張り紙を見て、
家を覗きにきただけの人と思っていたからです。
鍋の中はカレーで
大きなジャガイモがゴロゴロ入っていました。
クマリは鰹節とジャガイモのカレーだよ
スリランカは鰹節の国だよーーー
と説明してくれました。
カレーを一緒に食べる事になり
初めて色々な話をしました。
クマリは結婚していて、
旦那さんがベルギーで勉強するのに付いて来た事、
今は寮に住んでるからベッドが1つしかなくて、
クマリは床に寝ているということなど
昨日知り合ったばかりだけれど
彼女が真面目でで心の優しい素敵な女性だと言うことはわかりました。
そしてまだ続きがあるのです。
三日目
カレーを持ってきた次の日です。
今度は
友達を連れてきました。
名前はチャンドリカ
ベルギーに在住
チャンドリカが私たちの
引越しの準備の様子見て
まあ大変
引越しの前の日に食事に招待するわ
あなたたちは、引越しの準備の事だけ考えて頑張ってね。
準備が終わったら、うちに食べにいらっしゃい。
またまたびっくり
んんん???
あのーチャンドリカさん
今日お初でお目にかかるんですけど。
鍋持ってきたクマリにびっくりしたけど、
初対面の人を招待するこの人にもびっくり。
ベルギーでの最後の晩餐はチャンドリカの家で
スリランカの辛い辛いカレーをご馳走になりました。
物凄く美味しかったし忘れられない思い出です。
