※サイバーエージェントの社内報サイ・バーの「私塾。」のコーナーに寄稿させて頂いた原稿を再編集してアップしました。


「私塾。」とは…ひとつのことにのめり込んでしまった人をお招きし、その魅力を存分に語って頂く企画です。


本日の講師

立川 理恵
ビジネス事業部


今回のお題は「ツーリズム」



【あなたがオタクなものの魅力を語って下さい】


魅力を一言でいうと?:


「人、コト、モノ」との出会い。

これがツーリズムの最大の魅力です。(思いっきしベタなワードですみません)


そもそもツーリズムって何?
自然や人と触れ合ったり、そこでしかできない体験を重視する新しいタイプの余暇の過ごし方。
ただ観光地を見学するだけの表面的な旅行ではなく、行政や地方自治体の方たちと協力して、その土地の自然・人間・食・文化を全身で味わうこと。
地元の人たちと喜びや抱えている課題を共有しあうことで、地域活性化への意識も高まると更にステキだ。

平たく言うと、現地の人にアテンドして頂き、現地でしか体験出来ないコトをして、夜は現地の人たちと地元の美味しいモノを食べながらお酒を酌み交すこと、と勝手に解釈している。ちなみにテーマはエコツーリズム、グリーンツーリズム(アグリツーリズモ)、ブルーツーリズム、工場見学、ヘルスツーリズムなど様々だ。


とは言え、ツーリズムを語れるほど私自身極めているわけでもないのだけれど、近年じわじわとブームになりつつあるツーリズムの流れを受け、今年に入ってから会社公認部活動として「CAツーリズ部」を立ち上げてみた。


第1弾として2月に「宮崎・夜神楽と森の恵みを味わい尽くす旅」を決行。しいたけ採りをし、星空の下で神秘的な夜神楽を見学し、地元の方たちの宴に参加させてもらった。控えめに言っても最高の二日間。それは今までの旅行とは明らかに違う、まったく新しい価値を持つ旅になった。



【覚えておくべき三か条】

(1)まずは好きであること。フットワークは軽く、好奇心は最大の原動力!


例えば、同僚に山梨のワインツーリズムに誘われる。あなたは無類のワイン好きだけれど、実は殆ど日本のワインを知らない。どうやら山梨には100近くのワイナリーがあり、それぞれの生産者の方に話を聞きながらワイナリーを回り、自分のお気に入りの1本を探すという趣旨らしい。しかも、その殆どが1本2000円以下という。その話を聞いて、もうあなたはいてもたってもいられない。大好きなワインにそんな側面があるなんて、しかもそれが東京からすぐ近くの山梨にあるなんて。気づいたらあなたは特急かいじに乗り込み、大好きなワインの新しい一面を発見する喜びに酔いしれることだろう。好きを深堀するのは何よりも好奇心。そしてその好奇心を最大限に具現化するのは、あなたのその軽やかなフットワークなのだ。


(2)ド田舎にいる自分。まずはギャップを楽しめ!


ツーリズムにも色々あるが、基本、場所は田舎である場合が多い。しかも大概が空港や駅から車を走らせてさらに○時間…と、僻地と言ってもいいくらいの場所だ。例えばあなたは間伐体験をしに森奥深くまでやってきた。辺りを見渡してもコンビニもなければ街灯もない。もしかしたら暗闇からイノシシや鹿があなたを狙っているかもしれない。「とんでもない所へ来ちゃったのかな…」と普段は雑多な渋谷・道玄坂で過ごしているあなたは一瞬不安になるかもしれない。でも辺りを良く見て欲しい。森の緑はあんなに濃く豊かな色をしていただろうか。吹き抜ける風はこんなにも爽やかで気持ちの良いものだっただろうか。夜になると一斉に光を放つ蛍をこんなに大群で見るのは初めてじゃなかっただろうか。ド田舎にいる自分を楽しめ。道玄坂とのギャップを楽しめ。その心の余裕はツーリズムに欠かせない要素である「遊び心」へと変わる。


(3)人と繋がれ。それが必ずシガラミを生む!


ツーリズム最大の魅力は何であろう、その現地に住まう人だ。
はっきり言って、現地の人にアテンドしてもらわなければ意味がない。現地の人と意見や情報を交わし課題を共有しなければ意味がない。現地の人とお酒を飲み交わし笑い合わなければ、本当に意味がないのだ。年も性別も肩書きも関係ない。現地の人たちは全力であなたを歓迎し、底なしに温かく迎え入れてくれるだろう。美味しい地酒とご馳走で手厚くおもてなししてくれるに違いない。現地の人と触れ合うことで、あなたはそれまで何の関係もなかった土地に、初めて思い入れが生まれる。きっと過去何度も観光で訪れた場所には感じなかった不思議な思いだ。今まで日本のどこかで災害が起こっても何とも思わなかったのに、ツーリズムで訪れた場所で土砂災害が起これば、あなたはいてもたってもいられない気持ちになるになるだろう。そして、きっとまた、そこへ行きたいと思うはずだ。人と繋がれ、人と絡め。コミュニティーサービス最大のキモでもある「シガラミ」を現地で発生させることが出来たら、あなたはツーリズム上級者といっても過言ではない。



【本日の参考資料】

☆宮崎県・諸塚村の夜神楽

地元の観光協会の方にアテンド頂き、九州地方で最も古いと言われる戸下夜神楽へ。夜通しかけて行われる舞を星空の下で見学させて頂きました。とても神秘的な経験をさせて頂き、地元の方たちに感謝です。

神楽の合間はもちろん宴会!地元の山の幸が本当に美味しくて幸せでした❤




☆マンズワイン小諸ワイナリー

友人であるマンズワインの茂木社長にご招待頂きました。
試験栽培されているワインのぶどう種の試食や、関係者のみ利用できる豪華な地下のカーブで試飲させて頂きました。その後ぶどう畑を眺めながらステーキランチをとり、ワイナリー見学へ。敷地内にある3000坪の日本庭園も美しく、とても贅沢な時間を過ごすことが出来ました。




☆間伐体験

坂本龍一氏が代表を務める社団法人More Trees様にアテンド頂き、山梨県・小菅村、宮崎県・諸塚村に間伐体験に行ってきました。初めて使うチェーンソーに腰が引けながらも、初めて木を伐り倒れる瞬間は鳥肌もの!これは絶対にハマります。




☆越後妻有の大地の芸術祭へ

新潟県・十日町で2年に一度開催される「大地の芸術祭」へ。北川フラム氏が代表を務める運営団体アートフロントギャラリーの方にレクチャー頂きました。
丸二日間かけて様々なアート作品を見て回り、正に“アートは美術館の中だけにあらず”を実感。地元の山の幸も美味しくて最高の時間を過ごすことができました。


ぜひ「私もツーリズムを体験してみたい!」という方はぜひCAツーリズ部にご参加ください!!CA社員であればどなたでもOKです☆(社員以外でもお友達やご家族との参加もぜひ)

ちなみに今年の年間スケジュールはこちら↓
★★★★★★★★★★★★★★★★
2014年 2月8~9日
宮崎県諸塚村にて、夜神楽を見物!
夜に行われる神楽。夜を徹して行われる神楽を見物しつつ、地元の方たちと飲み食べ語り合います♪(※こちらは終了いたしました)


2014年7月
札幌国際芸術祭へ
今年7~9月から開催される芸術祭。坂本龍一さんがゲストディレクターを務め、開会式から参加します!
北海道の雄大な自然とアートと食を思う存分楽しみます。


2014年11月
山梨ワインツーリズムへ
山梨ヌーボーを味わいに、山梨県のワイナリー巡り。
生産者の方たちと語りながらお気に入りの1本を見つけて下さい。
アルコールが飲めない方でもワイナリー特製の極上ブドウジュースを味わえます。
朝から晩までワイン&温泉&地元の食を味わい尽くします!


※上記以外にも、気軽に日帰りで体験できるプチツーリズムもちょいちょいはさんでいく予定です。お気軽に立川までご連絡下さい。