VoodooとHoodooまたはVodouとも綴る

アフリカ系の米国民やカリブ海の人々の信仰と呪術が

ここ最近、また注目されています。

 

まずは、私たちの偏見や誤解を解く意味もあるのでしょうが

魔女術自体が高等魔術のような難しいものも含めて、

西洋の人々の中でより明るい、健全なものとして

受け入れられているのですね。

 

Hoodooはアメリカのインディアン文化と白人特にキリスト教

の文化が色濃く出ています。

ある種、アフリカ系米国人の中でも上流階層の白人に仕え、

彼らの宗教を信仰することがステイタスだったこともあり

Hoodooという米国のニューオリンズを中心にした占いや

願掛け、儀式にはアフリカの民間信仰は出てきません。

常に神様、天使様、マリア様、カトリックの聖人に対して

祈るので怪しくもなんともないのです。

 

ただ、儀式に花や植物の根っこなどのほかに先祖崇拝であった

アフリカの一部の一族の関係で、

「お墓の土」なんかも使用するのが白人から見て奇妙だったとは

いえますね。

 

一方、カリブ海のハイチを中心としたVoodooまたはVodouと

フランス語の綴り方をする(ニューオリンズもハイチも仏支配下

だったためです)アフリカ色のより濃い信仰では

私たち日本人のように「先祖崇拝」に加えて「海の女神」

など自然のアフリカ神話につながる信仰も見られます。

 

下は豊穣の女神のマミワタさまです。

ヨルバ族の彫刻にたびたび出てきます。

 

面白いのは神や聖人をシジルと呼ばれる「ロゴ」のような

しるしで表すこと。

これがとっても可愛いのでインテリア製品になったりも

しています。

下はその一部で愛の神様のものです。

 

 

それにしても驚いたのは彼らの儀式の中でもっとも大切なことは

「日常の掃除」と「身体を植物性の石鹸で綺麗に洗うこと」

「いわゆる、魔除けの力があるといわれている植物のお酢」

なども使用して部屋の隅々まで清潔にすることなのでした。

 

しかも、西洋の魔術に使用するよりもはるかに多岐にわたる

「実」「根っこ」「動物の身体の一部」など漢方薬のようなものを

使用したオイルや洗剤、石鹸を作っているのです。

 

下の写真はOrris Root という蘭の根っこです。

菖蒲の根なども珍重されます。

 

 

そのような材料類のなかには香水の材料がたくさんありました。

 

 

シナモンやクローブにも意味を与えて使用しています。

 

 

上のような変わった蘭の根っこを何回も咲かせたものを

何年も寝かせて乾燥させ、縮ませて使ったりするのです。

 

 

上は猫の爪とかコウモリの心臓などと呼ばれる種だそうで

魔除けの代表。

 

トンカビーンズなどは恋の媚薬として人気らしいです。

 

お豆さん類もたくさん使うと専門家のかたが言ってらっしゃいました。

 

オイルは大抵、いい香りがします。

キャンドルに垂らしたり、自分のモジョバッグ(いろんなものを入れた

御守り袋)に瓶のまま入れたりしても良いとか。

 

まだ、読み切っていないのですが、

香水の材料に登場するものがたくさん出てくる彼らの魔法のオイルや

石鹸、キャンドル作りのレシピはとても興味深いです。

 

また、この件に関してはブログに書かせていただきますね。

とても複雑で私自体が掴み切れていないので恐縮です。