まずは、昨今のフランス🇫🇷 の

ニュースから。


米国生まれでフランス国籍を取得し、

戦時中でもフランス側を応援した

ジョセフィーヌ・ベーカー(歌手・女優)のお墓がフランスの誇る、

英雄たちの眠る『パンテオン』に

移された。初のアフリカ系女性である。


こういう式典の報道を観る時が

多くのフランス人にとっては多分

最も【名誉】を感じる瞬間

なのでしょうね。

そう思いました。


【自分たちは受け入れた】

【共和国の理念を遂行した】って。



ジョセフィーヌ・ベーカーは

勲章🎖もいくつか受けている、

レジスタンスのヒロインであり

20年代から40年代のキャバレー文化

のアイコンでした。



マクロン大統領のジョセフィーヌへの

感謝のスピーチのもとで、

彼女のお墓はパンテオンに移されます。

亡くなったのは60年代ですから

およそ半世紀の時を経ての

パンテオン入りです。



ローマにあるパンテオンは

二千年以上も前の遺跡ですね!

ご存じのとおりパリのパンテオンは

ナポレオンのローマ皇帝好みが

もたらした、建物のひとつです。




フランスの国旗が棺にかけられて

います。


フランスという国はひと言では

語れないほど、【特殊】です。

その歴史が物語っていますね。


【共和国理念】という言葉をよく耳に

します。

人を助けることに躊躇なく、

私自身の体験でも、

引っ越しの時などは普段

交流のない夫の同僚が日曜日にも

かかわらず、

手伝いに来てくれたり、

道で転んだだけでも必ず

誰かが駆けつけてくれました。


フランス語の先生は生徒に

お金を使わないように

(生徒はわりと裕福なアジアや

中東からの駐在員の奥様がほとんど)

必死で自分の教科書をコピーして

渡してくれました。


そういうことが彼らの誇りであり

価値観なのだと思います。


私がパリに適応できなくて

困っていないか?とジムのトレーナー

の女性たちが心配してくれたり、

フランス人ではない疎外感を

感じさせないように、

フランス国籍を取得する手伝いまで

名乗り出た知人もいました。

(日本は二重国籍は認めていないと

言うと淋しそうな顔をして、

なぜかしらね?スウェーデンもそうね、

と非難することなどはせずに

『私のお節介ごめんなさい🙏🏻』

と謝る人がほとんどでした)


階級社会ですし、

すぐに家に招待するイタリアのような

おおらかさはありません。

シングルの日本人は招待もされるはず

ですが、一度、フランス人と結婚して

しまうと、ややこしい世界を見ます。


夫の友人知人は招待しても

家に来てくれるのですが、

私のフランス人の友人たちは

遠慮を繰り返しました。😂


しかし、外では夫と私と音楽祭に

行こう!と誘いますし、

距離感がわかりませんでした。


政治的に(思想)どうか?を

探りに探るのはあたりまえで、

中立な夫はたぶんめずらしいパリジャン

だと思います。


どの地区には行かない!

りえがいなかったら、

こんなブルジョワな街には

来なかったんだよ、と言われたり…。

治安を考えて街選びをしていた

私はただ、ただ、口をあんぐり!


淋しい先入観も存在します。

裕福か否かより『思想』『学歴』

『受けた教育』を人は見ます。

いい意味では裕福なだけの人が尊敬

されることはないのです。

まずは礼儀と知性が評価されます。

知性とは学歴とは別の意味で、

『文化的な好奇心の有無』かな?


挨拶はぜったいです。

子どもの教育は『こんにちは』から

挨拶のあとに『マダム』などの

敬称をつけないとたとえ4歳ぐらい

かそれ以下でも、

親は叱ります。


ブランド品はこれみよがしには

持ちません。

というか、一部を除いては

『持たないほうがシック!』

そう評されます。


着こなしは日本の女性誌が書いている

ほどは気を使っていません。😅


ただ、高価なものではなくも

着こなしを褒める文化はあります。


お花💐を生けるセンスは

素晴らしいと思うことしきりで、

『この街をどう思うか?』の

アンケートに答えた時には、

『お花はじゅうぶん足りていますか?』

という質問があったのには

感動しました。


福祉国家としての設備が整っているか?

も彼らの関心事のひとつです。



ワンちゃん好き国民性だけど、

やはり、森などに捨てる人は多く

悩みどころでクリスマス🎄の

ギフトにもらって、バカンスシーズンに

捨てるのが社会問題になり、

最近ようやく、ペットショップに

規制がかかりました。

欧州では早いほうではなかったんです。

😮‍💨