今朝から心拍数が上がって、緊急に桃子を病院に連れて行きました。
先生は「血液検査の結果も悪いわ。急いで心臓の専門医に行って」と専門医に午後のアポを入れてくれました。
 
その病院での桃子と私です。
にこやか。


最初に行った獣医さんの帰り道に小さな森に寄り、桃子にアーモンド の花を見せました。

そして私はこう語りかけたのです。
「桃子、あなたが決めていいのよ。
ママンのエゴにムリして付き合うことはないわ。
天国に先に行ってもいいよ。
また、会えるからね。
ママンの元で暮らしてくれたら、そのほうがもちろん、ママンは幸せだけどね。
自分で決めていいわよ」

その後、次の病院に行くために車を出さなくてはならないので、主人が帰宅しました。
ソファーの上で寝てた桃子も起きて、
私たちは病院に向かいました。

私は桃子を膝の上に乗せて、
彼女のために歌を歌ってあやしてました。

寝たり起きたりしながら、
私を見つめていた桃子。
ゆったりと安堵の表情を浮かべていました。

待合室でも、キャリーに入れた桃子を抱いて揺らしながら歌を歌っていた私。
途中で主人に代わってもらったり。
ほかのワンちゃんを眺めたり。

そのうち、診察室に呼ばれて、
桃子をキャリーバッグから出そうと
しました。桃子はまだこちらを見つめたまま。
「立って!着いたよ!」と私。
医師も手を貸してくれました。

その時、医師がこう言ったのです。
「マダム、このコはもう旅立ちました」 

その時の写真です。


まだ、生きているみたいでしょう?

私は泣きましたが、今朝の桃子との会話を思い出しました。
桃子は自分で死を選んだのです。
誇らしく思いました。

このコは最期まで優しくて、強いコでした。
私たちを悲しませないように、
うつらうつらしながら、ゆっくりと、
こちらを見つめたまま旅立ったのです。
 

医師がヒナゲシを摘んできてくれました。
目を閉じさせて、お顔も綺麗にしてくださいました。


甘やかな最期でした。
ありがとう、桃子。
また、天国で会おうね。
生まれ変わっても一緒だよ。

ママンはなるべく、元気に過ごすから、
心配しないでね。

本当にいいコでした。

皆さま、桃子を可愛がってくださって、
ありがとうございました。

重ね、重ね、お礼を申し上げます。