もしも、月という衛星が

木星のように地球にも 

多数あったとしたら、

私たちの感情は 

もっと安定したものに 

なっていたかもしれませんね。


月は無意識をも示唆します。


今夜、闇夜があなたの心を沈ませたら、

それはひとつのプロセス。

ショパンのプレリュードでも聴いて

涙を流すことです。


嫌な(もう必要のない)記憶の浄化 

になることでしょう。


魚座は「共感」「自己犠牲」を

表します。

キリストの自己犠牲と

聖母マリアの共感する慈愛。


ただし、間違えてはなりません。

罪悪感を闇に葬ることが先です。

あなたは自分の母親が好きですか?

父親が好きですか?

もちろん、両親の愛情を求める本能は

私たちには備わっています。

しかし、もしあなたが自分の親を

今愛せないとしても、

そのことに罪悪感を抱いてはなりません。


支配的な母親からの解放。

愛され過ぎて不自由に感じる共依存関係。

それは、新月の夜を機に少しずつ

涙とともに手放さなくてはなりません。


自由とは?

自立。 

精神的な自立です。

すなわち、他者の力を借りつつも

自分の人生に自分が責任を持つ!

そう決めること。

意識的に、自分の底力を信じて

歩む決意をすれば

誰を嫌いになる必要もありません。


自分を信頼すれば、

他人をも信頼できるはずです。

自分と他人が繋がっていることが

感覚的にわかるから。

それがグラウンディング。

すなわち、地に足をぴったりとつけて

生きるということ。


他人は木、時には寄りかかってよい

木なのです。

自立するというのは自己責任で

すべてをまかなうことではありません。

他人もひとり。

自分もひとり。

そう自覚して、心を強く持って、

お互いにこの地に根ざす。


すなわち、個々の個性と自由意志を

尊重しながら、

他人も自分も変える必要などなく

慈愛を与え合う。


そのようなグラウンディングの力が

増すのが新月とその直後なのです。


言ってみましょう!

「あなたが私のことを嫌いでも、

あなたが私に無関心でも構わない。

私はあなたに変わることは求めない。

ただ、私はあなたが私でありうることを

知っている。

私は自分を許し、愛し、救済する。

それによって、あなたもあなたを

大切に扱うようになるでしょう」


そう、誰もコントロールしないこと。

自分を犠牲にするのと「献身」とは

違います。

自分を粗末に扱う人から

逃げて!

無責任に逃げて!

自分を救うために逃げて!

束縛からの逃避の向こう側に

やがて朝日が昇るでしょう。

それが本当の愛です。

愛する人たちに脆さ(もろさ)や

依存を与えないこと。

自分にもそれらを与えないこと。


自分が弱い、というのは

まやかしの自我です。

まやかしの自我は月。

月は無意識。

月は幻影。


月に影響を受けやすい感情的な自分を

新月ごとに解放してあげてください。


今宵はたくさんの涙を流すとよいでしょう。


それでは、良い新月の夜を。