ロンドンのヒーリング体験続きです。

今回もノッティングヒルの近くにあるマーサさんの家でのヒーリング。
彼女は公共の機関でも講師をしていたり、ヒーリングをしていたり、その他
家に憑いた霊を除霊するために出張もしています。
英国でも除霊・浄霊のできるヒーラー(英国では彼らをヒーラーの分野に入れます)
は数少なく、しかも結果がだせる人で公共の機関であるカレッジや病院、
アソシエーションに認可されている人はかなりの少数派です。
マーサさんはカウンセラーのサーティフィケーションも持っているのですが
なぜか「霊視アドバイス」は今のところはしていません。
詳しくは訊いていませんが、彼女によると「たくさん瞑想をして、結果、
それをしたほうが他者のためになる、というヴィジョンを受けたらするけど
今はそれはないのでいたずらにそのようなことはしないの。生活するには足りている
し、この仕事は他人に頼られ、感謝される分だけ自己顕示欲が肥大化する恐れを
持っているでしょ?お金だって好きなだけ儲けられる可能性のある仕事よね?
でも私はそれはしないの。他人がどうのこうのではなくて、私にかぎっては
そういうスタータイプの資質がないということかもしれないわ(笑)
それに私は尊敬されたり、崇拝されるよりもただの職人でありたいの。
それが私の自然体なのよ」・・・だそうです。

誰を批判することもなく、ただ自分の真意を伝えるだけ。
彼女のスタンスはいつもこうなんです。
何を訊いても「ダーリン、他の人についてはわからないわ。でも私はこういうふうに
できてるのよ」と答える真摯で謙虚な彼女。
それは資質なのでしょうか。それとも苦労して培ってきたものなのでしょうか。
ある種の悟りを得ているような微笑みにいつも癒されるのでした・・・。

3回目のヒーリングの前に私は彼女に「子宮筋腫のための手術をしたこと」
「現在の自分の気になる状態」について少しだけ話しましたが
あまり詳しく長い話しはしませんでした。とにかくベッドに横になって
あとは目を閉じて彼女にまかせればいいとすでに知っていたからです。

最初は呼吸を整え、身体をリラックスさせるための指示を与えられました。
これはいつものことです。
そして、だんだんとリラックスしてゆく、その途中の段階でマーサさんは私の額に
手を当てました。その都度、施術方法は違います。
額に手を当てながら、「思考をリリース(解放)してください。すべての必要のない
ネガティヴな思いを解放してあげてくださいね」とマーサさん。
これを5分も続けたところで、私の頭の中からあらゆる言葉とネガティヴな感情、
疲労感、義務感、などの重いものが外側にむけて放出されるような感覚を覚えました。
残ったのは「深い深い呼吸」だけ。
身体の感覚も少しずつなくなり、まるで意識体のみになったかのようでした。
脳にはびこっていたものがはがれ落ち、軽~く、ラク~になっていくのを感じました。
しかしそこに余分な言葉=思考はありません。
まさに「今この場所」という太陽系の中に存在する時間と空間にとどまる
「自分=呼吸」が存在するのみでした。

・・・しばらくすると・・・皆さんは
ノートルダム寺院の妖怪のようなコウモリのごとき翼を持った彫刻をご存じですか?
あんな感じの怪奇的な妖獣のヴィジョンが脳裏に浮かんできました。
あまり恐怖感はなかったのですが、どことなく寂しそうな、しかしやはり「魔」の
面持ちをした妖獣でした。
マーサさんが私の胃のあたりに手を当てた瞬間、それまでもじゅうぶんに深かった
私の呼吸はさらに深く、長くなり、息を吸う時には頭頂から白いきれいな光が体内
へと入り、息を吐く時にはおへそのあたり(丹田)からものすごいちからで
灰色のものがおなかから出て行くヴィジョンが頭全体に広がりました。
こんなに長く吐き続けていられるものなのか?!
こんなにおなかにちからが入ったことって、いままで生きていてあったかしら?!
そんな感覚です。

5分~10分ぐらいでしょうか、その呼吸を続けたあとで、妖獣は闇の中に見える
わずかな月光のような光にむかって羽ばたいていってしまいました。
と、同時にホッと安堵感を覚えた私。

そのすぐあとのことでした。非常にクリアなヴィジョンがやってきたのは・・・。
あらわれたのは・・・なんとも強く美しい、そしてちょっとユーモラスな白龍でした。

いつかこのブログに書いたと思いますが、手術後麻酔が切れたすぐあとに見た
ヴィジョンが赤い目をした白龍&赤い目をした全身白の観音様(?弁天様かなぁ?)
でした。
麻酔のせい?夢ではないの?とよく言われますが、このようなものを若い時から
見慣れている私にとっては、それは夢でも概念でもない「霊体」であることは
はっきりとわかります。
しかも、なんともいえない心地よいシビレや安堵感とともに見るヴィジョンは
決して悪いものではありません。

さて、白龍が登場したと同時にいつもの安堵感がやってき、そのすぐあとで
「自分に対する信頼=セルフ・エスティーム」の感覚がしっかりと植え付けられた
のが自覚できました。
「自分はじゅうにぶんに強い!」「自分の中の正義という核は決してゆらがない」
そういう確信に満ちた感情が私をさらにリラックスさせてくれました。
この時の白龍の目はやはり赤でしたが、なぜか今回にかぎり、彼(または彼女?)
の手だけはグリーンでした。
これは初めての経験でしたことですので、のちにマーサさんに訊いてみると・・・
「グリーンはヒーリングの色だから、手だけはグリーンに変わったのでしょうね。
観音様にしても人によっては赤い観音様を見たりいろいろよ。
深く考えることはないけど、白はもっとも強力な宇宙からの浄化の色なのよ。
そして龍はものすごく強いわ。私は龍が大好きよ!
ここイングランドの国旗も日本同様に白と赤が使われているけど
銀色に赤い目の龍の彫像は彼らのシンボルよ。
あなたにはイングランドが合うのでしょうし、それにあなたはもともと強い人
なんだと思うわ。正義・正統・そして伝統・祖先・自分というものがなにかを
ちゃんと知ってる。
それとね・・・いままでははっきりとあなたに言わなかったけど
あなたは立派なサイキックなのよ。特にエレメンタルと繋がっている種類の
サイキック。霊能者として人に助言したり、私のように除霊したりというたぐい
ではないのだけどね。
要するに、その能力で仕事をしなさいということではないのよ。
それはまた別の次元の話。あなたは物書きでアストロロジーの研究家でいいのよ。
しかしあなたが拒否してはならないこと。それはあなた自身が生まれる前に
決めてきたあなたのサイキックとしての能力を恥ずかしいと思ったり
奇異だと感じて卑屈になることはないの。
人に言いたくなければ言わなきゃいいわ。でもあなたには俗に「妖精・天使」
などと呼ばれる「自然界の精霊=エレメンタル」と交信する能力があるのよ。
その中にきっと「惑星」というものが入るのね。
惑星も立派なエレメンタルだからー。だから、あなたは占星術に惹かれるのよ。
見たくない幽霊や悪霊なんかは見なくていいわ。
私は浄霊のためにそのような悪霊すらも見ることに決めてるし
見せてくれと宇宙にお願いしているのたけど、あなたの役割や適性が
私と同じだとはかぎらないのよ。だから、ゆっくりと時間をかけて
自然の多い場所に出かけていろいろな精霊を感じるといいわ。
あなたのホロスコープの中には牡牛座がすごく多いでしょ?
それにあなたの生まれた日の金星は月の交点に近くて、しかも南中点のすぐ側
だったわね?あなたのアセンダントは天秤座。天秤座の守護星も金星よね。
書く・コミュニケーションする能力を示す水星の角度もとってもきれいだけれど
金星のきれいな時の生まれだ、ってあなたはいかにもアストロロジャーらしく
以前、私に教えてくれたわね。今日、私が言いたいのもまるっきりそのことなのよ。
道のりは長いけど、正統な道をきちんと歩ける能力と人間性が整った時
あなたにはそちらのほうのPath(径)が用意されるはず。
まずは人間性。フトコロの深い優しい、しかし同時に厳しく自制心のある人格を
意識的に形成する努力をするのよ。
そののちに、また新しい異界への扉が開くようになっているのだと思うわ」

そう、マーサさんは私にアドバイスをしてくれました。

白龍の件を除いては、いつかイタリアでアメリカ人の大学教授でもある
形而上学を研究する学者さんが、私のアストロロジーの恩師に言ったことと
ほぼ同じでした。
「あの日本人の女の子のサイキック能力を米国での研究対象にしたい」という
教授の申し出を私に話すことなく
「彼女はあなたたちの実験の対象にはさせない。彼女の歩むべき人としての道のりを
きちんと歩んでから、人格的にマチュアになった時に彼女はそれをするかどうか
自分の意志で決定することでしょう」ときっぱり断ってくれた今は亡き恩師に
深く感謝です。

さて、話はマーサさんのヒーリングに戻りますが・・・
結局のところ、私にはひとりの女性からの嫉妬・羨望の念が取り憑いていたと
いうことです。
それがノートルダム寺院の彫刻のようなかたちであらわれたヴィジョンらしいです。
その女性は非常に繊細な心の持ち主で弱い人ですが決して悪い人ではないとのこと。
ただ、自分が強く辛辣な女性に見えるようなお芝居を身につけてしまっている人だ
とのマーサさんの見解でした。
そのお芝居が実は余計に彼女の心を弱めてしまっているらしいです。
(フランス人の女性にはそのような女性が多いです。意外ですがこの国は
ほんの少し前まで男女同権ではなく、女性の参政権ができたのも日本より
遅いんです。中には専業主婦としての能力がすばらしく、芸術の感覚も優れて
いて、家のデコレーションや絵画なども上手なのに、男性と同等に働き、
結婚してもほとんどがワリカン夫婦。そんなパリですから、人によっては
つらい思いをしているという現状があることは事実です。事実、主婦業は
私は立派な仕事だと評価していますし、フランスの思想すべてに賛成はしかねる
のです・・・)

とにかく・・・その女性とのコードは切っておいたし、彼女はもうすでに別の
依存すべき(嫉妬の対象や自分を心地よくさせてくれる穏やかな性質の女性)
相手を数人見つけているので心配はない、とのことでした。

彼女は私の夫の親戚のひとりでしたが、私への嫉妬・嫌がらせ・依存・甘え・・・
すべてが過剰な人でした。
7年もの結婚生活の間で、ほとほと疲れてはいたのですが、ここ最近彼女が
更年期になったことをきっかけに、かなりの過敏症に陥ってしまっていました。
子供たちに当たったりもひどかったらしいです。
そんな彼女を助けようとした私が逆に彼女の「依存及びイジメ」の対象になって
しまったのですね・・・むずかしいです、ほんとに。

さぁ、これで今回のヒーリングが終わりました。
しかし・・・私にはもうひとつの課題が残っていました。
それは「自分の中に巣食っている恐怖感」の解放。
そう、あの震災以来、真に安心した日はないのです。
不安と恐怖との闘いでしたよね、もちろん私だけでなく
特に日本にお住まいの皆さんは大変な心労であったことと思います。

施術の最後に、マーサさんは日本への光のエネルギーを送ってくださり
私に対しても太陽神経系に居座っている「恐れ」の感情を解放する
呼吸・瞑想法を伝授してくださいました。

そしてすべてが済んだあと
「ふぁーっ(ため息)今日のヒーリングはとってもディープだったワ~!」と
ひと言言ったあと、あなたもかなり疲れているだろうから、粗塩のお風呂に入って
今日は早く休みなさいね」と助言してくれました。

2、3日の間はまだおなかのあたりにぽっかり穴が開いているような感じだから
とにかくゆっくり休むこと。水をたくさん飲んで解毒につとめること。
そうすれば少しずつ時間をかけて気力が回復しますよ・・・ということでした。

もちろん、今後も自分自身でおこなう瞑想や運動やイメージニングなども
欠かさないように。なぜなら、いくら優秀なヒーラーがいても基本は「自分」
であること。
そのことを最後にマーサさんは笑顔で言い、また会いましょう!と
元気に見送ってくださいました!

これから少しずつ、変化がでてくることと思います。
楽しみです♡

ロンドンのクリスマスの街のにぎわいとともに、私の気分はとても明るくなり、
ヒーリングを受けたその夜はまるで子供のように熟睡することができました。

以上、今回のヒーリング体験でした~♪
この翌日以降は占星術のアソシエーションに行ったり、友人たちとロンドンを
堪能しました。

寒いですが、イルミネーションの美しいロンドン。
すっかり元気になりましたよ~♪