自閉症スペクトラムの自分がどうすれば生きやすくなるか考えるブログ

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最近人生で二度目の
短期間で価値観が180度変わる経験をした。
人の心の不思議を綴りたい。

クワイエットプレイス DAY ONE


音を立てると瞬殺される

バケモノホラー映画第3作目。



不治の病の厭世的な主人公が

戦士に変貌する過程を描いた。


冒頭、

猫を唯一の友として

ホスピス内で闘病生活を送る

主人公の女性サミラは


両親が生きていた頃の

輝いた思い出の場所まで

ピザを食べに行くことを決意。


その外出の途中、

空から多数の流れ星が地上に落ち、

大爆発。

世界は一変する。


ほどなく、

無数の破壊的なバケモノが襲来し、

悲鳴や音をあげる人々の命を

秒殺て奪ってゆく。


サミラは猫を守りながら逃げ惑い、

運び込まれた避難所で

病院の介護者の男性と再会。


彼は献身的に彼女を守ってくれたが、

いきなり動き始めた機械の音を止めにいって、

犠牲となっていった。

庇護者の死を目の当たりにしたカミラだったが、

この時は、まだ守られる側だった。


それでも、カミラは

まるで死ぬのにも希望が必要だと

言わんばかりに

懐かしの地へと向かう。


上空、軍のヘリからは、

海側に避難すれば船で救済される、

という放送が流れ、


隠れていた人々が

海岸へ、海岸へと、

ゾンビの様に歩き始める。

しかし、カミラだけはは真逆の方向へ向かう。


そんな時、彼女は幼い兄弟と出会い

守るべきもの見出しそうになったが、

すぐに人混みに紛れ別れることになった。

まだ、運命に逆らうことはなかった。


次の出会いは、

猫のフロドが繋いだ縁だった。


弁護士の卵で怖がりのエリックは

生育環境は全く違っても、

猫を守る共通点と思いやりで、

自然に打ち解け合い、認め合うことができた。


二人は猫のフロドを守りながら、

次々に降りかかるか命の危険に

お互いの足りない部分を補い合い、

奇跡をつむぎ出すように

危機を乗り越えていく。


猫のフロドは信じられないくらい無口で

不思議なまでに強い生命力を持ち、

普通の猫ではない。

自由や愛や希望といった

人が守りたいと思う大切な物の

オマージュを思わせる。


どこまでも猫を大切にする二人は

強い絆で結ばれ、

サミラはしだいに心を開き、

強さを開花させていった。


サミラとエリックと猫は

海岸に移動してニューヨーク脱出用の船を見た。


サミラは、その時、

海岸に立ち並ぶ廃車の窓を次々に破壊し、

沢山のアラーム音を鳴らし、

バケモノを引き寄せ、おとりになって、

エリックと猫に海を渡らせ

船に乗せることに成功した。

感動の場面だか、

サミラは自ら一人ニューヨークに残った。



ラスト、木が茂る街中に

(時間の経過を思わせる)

サミラはミニコンポを抱え一人立っていた。

その表情は

愛する者を守り抜いた自信と勇気

なんなら闘争心をギラギラとたたえていた。


次の瞬間、

ステレオミニコンボから

イヤホンを引き抜き

背後にバケモノが現れる。

音がする直前で映画は終わる。


最初、一人残った彼女が

死を迎える前に自殺を決行したのだと思った。


しかし、前作品でバケモノは

大音量の音をキーンと流すことで

頭が破裂するのが分かっている。


それから鑑みると、

ラストはサミラが武器を手にした勇敢な戦士となったことを表現していたように思えてくる。