〈記録〉

認知症の母の入院〜癌発覚まで➀

病院へ入院して、徐々に回復傾向にあった母

その頃病院では未だに感染症の影響で対面面会ができない状態

母に会えるのは事前予約したWeb面会の15分のみ
認知機能を危惧して、なるべく頻回に予約しようとすると、もう少し間隔をあけてくださいと言われてしまう

点滴から栄養を入れる状態から少しずつ経口摂取に切り替わる
全粥でおかずも少量だか少しずつ摂れるようになる

夏頃からまともに食事をしていなかったため、歩行に支障が出ていたのもあり11月初め、病棟で尻もちをついて転倒
その日から車椅子を使用

11月中旬には相変わらず全粥だが、しっかり完食できるようになり足りないと訴えるようになる

月に2〜3のWeb面会では、話の辻褄が合わないことが多く、自分が病院にいることを認識している日もあれば、社員旅行に来ていると思い込んでいる日もある

院内徘徊が見られ、他の入院患者さんの私物を勝手に触れる行動がある
オムツを取り、病室の隅で排尿
オムツの中の便をいじる、弄便が見られる
点滴を自ら抜いてしまい歩行リハビリも何かと理由をつけ断り、明日にすると言って意欲が低下している様子

そのことを踏まえて、病室がナースステーションの目の前に移動させられ、常に看護士さん・介護士さんの目の届く場所で車椅子から勝手に降りられないよう固定器具で固定される

入院したことで身体的な回復はあったが、認知症が進んでしまっているように感じられた

病状回復と共に体の中の検査や血液検査等が進められる

2023年11月末週

医師から病状の説明をしたいとのことで呼び出しがあり病院へ
母との直接面会もその日に限って10分のみ可能とのこと

面会ルームで久しぶりに母と会う

顔色はとても良い
目は少し虚ろで、この時には入院しているという事実はわからないでいる様子
社員旅行に来ているが食事が美味しくないと愚痴を漏らし、温泉に自由に入れてくれないと言う

私のことはしっかり認識していて、介護士さんに三女だと紹介する

あっという間に10分の面会が終わり、母は
「また遊びにおいで」と言葉を残し病室へ連れられて行く

私は母が元気になりつつあることに安堵する気持ちと、認知症の症状が進行していることに不安になり、何とも言えない複雑な気持ちで面会をしていた

それでも久しぶりにまともに顔を見て会話ができて嬉しい気持ちのが大きく、社員旅行の話に合わせる形でたくさんの質問をし、
楽しい?何処に観光に行くの?お土産は何を買うの?
と、母となるべくたくさん会話を交わした

そして私は主治医からの説明を受けるため家族相談室へ

しばらくすると
医師2名・看護士3名・介護士1名が入室

皆さん神妙な面持ちで重苦しい空気が漂っていた

私はてっきりリハビリの話や退院へ向けてのプロセスの相談だと思っていたため
家族相談室に流れる異様な空気に脂汗のような冷や汗のような…
そんな変な汗が出ていたのを覚えている