2020年5月、節子ハムスターが亡くなってすぐの

ゴールデンウィークのさなか、

いつものように母の施設に面会に行くと、スタッフの方に

「チヨさん(母)もしかしたら危ないかも…。良ければここに泊まります?」

と言われました。

 

えっ!!節子ハムスターのショックも冷めやらぬうちに、ついに…!?

 

と動揺したけれど、そんなこと言ってられない。

母の顔を見て、家に戻り、泊まる支度をしてダンナと息子に事情を話し

夕食をとって、また施設に戻りました。

 

施設では私が寝起きできるよう、ソファベッドが部屋に入れられていました。

寝転がってみると、そこから母の様子を伺うことはできません。

母がいびきをかいていれば安心できるのですが、静かだと逆に

不安になり、起きて母の寝顔を確かめ、またソファベッドに戻る…の繰り返し。

スタッフの方も時々様子を伺いに来てくれるので、その音で私も目覚め

母の顔を確認し。そんなこんなで朝が来ました。

 

スタッフの方から

「とりあえず一度家に戻って。昼間もし変化があればお知らせします」

と言われ、家に戻ったのですが、

なんと息子がこんな早朝にも関わらず起きている…

聞くと、夜一睡もできなかったと。

 

その頃、まだ息子と同じ部屋で寝ていた(ベッドは別々)私は、

じゃあひとまず寝よう!と

部屋を暗くして二人で寝たのを覚えています。

たぶんいつも隣のベッドにいる私がいないのと、

おばあちゃんの容態が気がかりだったんでしょうね。

 

その後、母はまだ大丈夫で、3晩くらい続けて私は施設で泊まったんですが

毎朝帰ってくると息子が眠れず起きている状態で…

 

これはまずい!昼夜逆転して生活のリズムが狂ってしまうと思い、

母の状態がまた安定しだしていたこともあり、

施設に泊まるのをしばしやめることにしました。

 

5月9日の昼間、またいつものように母の施設に面会。

確か前日もそうだったんだけれど、その日も母は寝ながら

 

あーあー  あーあー

 

と、結構大きい、うめき声のような声をずっとあげていました。苦しそうではないんだけれど、なんと言えばいいのか、低くておどろおどろしい?声をずっと。

 

勝手なカンですが、お迎えが近いのかな…と思ったんですね。それでほんの数秒その様子を動画撮影したのですが、それが母の生きてる最後の映像になりました。

 

明けて5月10日の夜中3時、私の携帯に母の施設から電話が。

 

2時にスタッフが様子を見に行った時は、眠っていたけれど、

3時に見に行った時には、もう…と言われました。

 

こんな電話がいつ来ても動揺しないようにと思って

毎晩携帯を枕元に置いて寝ていたんですが、やはり深夜の電話は

ちょっとあせりますね。

 

早く施設に駆け付けなきゃ💦えっと何を持っていけばいいんだろう…とか

 

ひとまず隣のベッドで寝ている息子に声をかけると

すぐに飛び起き、

 

お母さん、大丈夫!落ち着いて。まずは施設へ行こう!

 

とはっきりした口調で言ってくれ、私はテンパりながらも

「この子も大人になったな」などと冷静に考えている自分もいて、

なんか不思議な感じでした。

速攻で二人で服を着替えて、そのあと別屋で寝ているダンナに声をかけました。

ダンナは

 

どうしよう💦どうすればいいんだ!?

あ~ オカアサンが死んじゃったんだぁぁえーん

 

・・・・・・・・・・

はい…この人はいつもこんな感じです。

おいおい話していこうと思っていますが、

この人はイザという時も、もちろん、イザじゃない時も

基本、全く頼りになりません。

そんな様子を見て息子は

 

お父さん、泣くのはあとでいい!

早く施設に向かうから支度して!

 

と言ってました。ダンナのことはひとまず中1の息子にまかせて

私はいつ帰って来れるかわからないので、犬の朝食分の餌だけ置いたり

戸締りなどを確認。

 

そして3人準備ができたところで、車で施設に向かいました。