今年は日照不足できゅうりが不作というニュースを見ました。
農家のおじさんが、細く曲がったきゅうりを
「これは形が悪くて出荷できない
」と言っていて、
祖母が家庭菜園で作ってくれた、不揃いだけど温かみのある
美味しい野菜たち
を思い出し、何だか悲しい気持ちになりました![]()
そもそも
なんで形が揃ってないと売れないの??
スーパーで売っている野菜は何故大きさや形がきれいに揃っているの??
なんで?
たくさん収穫した中から似たような大きさ・形のものだけを選別しているから?
出荷基準を満たさないものは廃棄しているの?
食品ロス問題が話題になっているので、そんなことを考えながら調べてみました。
スーパーに並ぶ野菜が同じ見た目なのは、
家庭菜園の野菜と栽培方法に違いがあるわけではなく、「種」の違いでした![]()
種には、F1種、在来種、固定種の3種類があり、
同じ大きさの野菜ができるF1種は流通用、
味に個性がある在来種・固定種は家庭菜園用なのだそうです。
なんだ、種の違いか・・・![]()
でも、F1種ってなに??さらに疑問がわいてきました。
F1種は人工的に作られた雑種の種で、一代限りの収穫を目的としています。
例えば、ナスやトマトは自分の雄しべの花粉で自家受粉します。
これでは、親世代と同じ形質のものしか取れないため、
色や形が揃うように、本来、自然界では起こりえない縁の遠い品種同士を掛け合わせます。
すると、一代目は両親の優勢形質を引き継ぐために大きさと形が揃い、
早く成長し、たくさんの実をつけます。
なるほどー![]()
消費者の見栄えや形にこだわる要望や、流通の都合に合わせた種を作ったのですね。
でも、これって、安全なの??
当然疑問に思いますよね。
・・・答えは「だれにも分からない」です![]()
えーーー![]()
体への影響は分からない段階ですが、全米でミツバチが消える現象が報告されています。
F1の種は「雄性不稔」という雄しべを持たない異常な株を利用して作られています。
「雄しべがない」ということは、「タネが作れない」ということです。
この雄性不稔株の受粉に使われていたミツバチが、
雄性不稔の蜜や花粉を餌にして育ち無精子症になったんじゃないかといわれています。
雄性不稔株は本来であれば遺伝子異常で自然淘汰されるものです。
人間はそれを逆手に取り、この遺伝子異常の作物を増やし続けていることになります。
効率性を求めるあまり、自然の環から外れた作物が作られている
・・・これは、私たち消費者が求めた結果なのです。
私たち消費者は、物事にはメリット・デメリットがあることを知ったうえで、
選択することが大切だと思います。
買い物を投票だと思ってみてください。
自分や家族の健康や安心・安全を買うのは、
農業の応援や環境を守ることに繋がっています。
毎日の買い物から、この社会をより良く変えていけたら、いいですよね![]()