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Rieです

 

 

外資系バリキャリアラフォーの
波乱万丈でも、幸せな人生の選択をする生き方を提案させていただいています☆

NYでの超セレブ婚から一転、離婚を決意し帰国。その後日本での再婚を経て不妊治療、流産からの高齢自然妊娠・出産。
現在1歳児娘の子育て中です。

はじめましての方は是非こちらをご覧ください
宝石ブルー自己紹

 

 

 

 

 

 

 

先日は親友ちーこの命日でした。

 

 

親友をなくすということは、

私が初めて"生きるとは"ということを

考えさせられたことでした。

 

私たち、24歳でした。

 

 

「Rie〜、

 私取れないガンになっちゃったみたい!

 後、半年って言われたよ〜。

 今までワガママ放題で生きてきたから、

 私の人生太く短くなのかなぁ…」

 

当時アメリカに住んでいた私に、

そう明るい声で電話がかかってきたのは2月のこと。

 

私はすぐには理解出来ず、

またいつもの彼女のブラックジョークだと

思ってました。

 

 

「怖い…夜寝たら、

 もう目が覚めないんじゃないかって怖い…」

 

そう言って号泣し始めたんです。

 

 

私は、冗談なんかじゃないんだと

彼女の涙でようやく理解しました。

 

 

後にも先にも、

ちーこが泣いたのはその時一度だけ…

 

すぐにでも帰国したかったです。

でも彼女がそれを望みませんでした。

 

 

夏休みを待ち

5月末の期末試験が終わった

次の日に帰りました。

 

ちーこは、

ゴールデンウィークまでは

自宅療養をしていましたが、

 

私が帰国した頃は、その後自分で見つけた

気功の病院に入院を始めた頃でした。

 

ガンが見つかった時には

西洋医学ではもうどうしようも出来ない

と言われていたんです。

 

ちーこがいる病院は

同じ県内ではありましたが

私たちの地元からは車で2時間。

 

ちーこは

 

「毎日来なくていいから!」

 

って笑って言ってましたが、

 

私は、

 

「私も肩凝りがひどいから治療受けたいの!」

 

と言って、

彼女が入院している病院で

気功を受けるようにして、

毎日彼女に会いに行っていました。

 

 

 

ちーこは地元の同じ高校を卒業した後

京都の大学に行っていました。

 

卒業後は、親の希望もあり、

一旦は地元の高校の英語教師として

働いていました。

 

そして京都にいる彼と結婚することにし

その年の3月には学校を辞めて

再び京都に戻ることを決めていた矢先でした。

 

 

結婚を機に退職する予定だった勤務先の高校を

病気が理由で辞めることになりました。

 

結婚する予定だった彼には

地元に他に好きな人が出来たからと言って

別れを選びました。

 

「この歳で婚約者が死んじゃったって事実を

 背負わせるの、かわいそうでしょう!」

 

なぜ別れたかを私にそう笑って

ベッドにあぐらをかいて話していました。

 

私は、

 

『何言ってるの!ちーこは死なないから!』

 

って笑って言ってあげたかったのに

声を出すと涙が溢れでてしまいそうだったから

ただただ笑って聞いているだけでした。

 

毎日病室ではくだらない話をして

大笑いして過ごしました。

 

大笑いして、病室を出て

車に乗って、泣いていました。

 

そんな毎日が過ぎて7月も終わる頃。

 

 

病院から戻った私に

ちーこのお母さんから電話がかかってきました。

 

「Rieちゃん、毎日ありがとうね。

 ちーこからの伝言なんだけど

 

 明日からはちょっと

 本格的に治療に専念したいから

 Rieももうアメリカに戻って!って

 

 きちんと治療に専念して

 冬にRieが帰ってくる時には

 一緒に飲めるようになりたいから!って

 

 だからRieちゃん

 アメリカに戻って

 RieちゃんはRieちゃんのやるべきことをしてね

 

 そしたらまた冬には元気に会えるから!」

 

と…

 

 

私は、ちーこがそれを望むなら!

と泣く泣くアメリカに戻りました。

 

 

本当に冬休みには

いやーよく頑張ったね!って言って、

飲みに行けるような気がしてたんです。

 

アメリカから毎日電話もしたかったけど

今ちーこも頑張ってるんだから!

と言い聞かせ

 

話したくなったらちーこから連絡来るだろうと

思うようにしていました。

 

新学期が始まり、

2週間ほどが過ぎた9月15日頃

ふとちーこに

電話してみようかなって思ったんです。

 

だけど、なぜか

あと1週間待ってからかけよう!

って思って、その時はやめたんです。

 

『最近どうよ⁈』って

普通にかけてみようって思って

なぜか1週間待つことにしました。

 

 

そして1週間後の9月21日

 

夜学校から戻ったら、

留守電が光っていて…

嫌な予感がしました。

 

すぐに聞くと、私のママからでした。

 

 

『今からちーこちゃんのお通夜に行ってきます』

 

その一言だけが留守電に入っていました。

 

私はすぐにちーこの実家に電話をしました。

 

お母さんは電話に出ることも出来ず

お父さんと話をしました。

 

 

「Rieちゃん、ダメだった…

 頑張ったんだけどね、ダメだった。

 

 実は7月、治療に専念したいからって

 伝えた頃から、本当に具合が悪くなって、

 ベッドからも起き上がれなくなって、

 毎日痛みに苦しんでいたの

 

 でも亡くなる2日くらい前から、

 痛みが楽になって、話が出来るようになったの

 

 先生が言うには、

 ガン細胞が最後の最後の神経も食い尽くして、

 最後は痛みすら感じなくなる場合があるみたい

 

 でも、話が出来る有難い時間だった

 

 

 その時にちーこがRieちゃんに

 伝えておいてって言ったことがあるから

 伝えるね

 

 『Rie、ごめんね。治療に専念したいから、

 もう会えないって嘘ついてごめんね

 笑顔だけを覚えていて欲しかったから

 嘘ついてごめんね

 ずっとずっとありがとう』

 

 って、最後に言ってたから…」

 

私は、泣き叫んでいました。

 

ちーこ、ちーこって

名前を呼んで、泣き叫んでいました。

 

 

次の日から

学校に行けなくなりました。

 

心配して来てくれる友達にも

会えなくてなりました。

 

そしてその始まったばかりの学期は

休学することになりました。

 

毎日毎日、

気が付けば涙が流れていました。

 

 

どうして人は死ぬのか…

 

死んだらどこに行っちゃうのか…

 

ちーこに会いたくなったら

どうすればいいのか…

 

人は死ぬのに、

どうして勉強しなきゃいけないのか…

 

いづれ死ぬのに日々の宿題なんてくだらない…

 

そんなことばかり

涙を流しながら考えていました。

 

それから3か月が過ぎたころ、

ちーこが夢に出てきたんです。

 

正直言って、夢なのか、

本当にそこにいたかもしれない、

そんな感覚でした。

 

その夢の中で、ちーこは、

 

「Rie、私は大丈夫だよ。

 毎日楽しく幸せに暮らしてるよ。

 だから、Rieも頑張って!大丈夫だから!」

 

そう笑って言ってました。

 

目が覚めると、

心が楽になっていました。

 

目が覚めると、

苦しくて、苦しくて仕方なかったのに、

スーっと楽になってたんです。



 

その後、

私は心配してくれていた友達に会いに行き、

学校に行って、復学手続きをしました。

 

 

よく、『亡くなった人の分まで

頑張って生きていかなきゃ!』とか、

 

『亡くなった人のことを考えたら、

 自分の悩みなんて大したことない!』とか、

聞いたりするけど。。。  

 

あの頃ちーこを亡くし、

苦しくて仕方なくて、

ちーこが会いに来て

スーっと楽になった私が感じた、

生きるということ…

 

それは、

 

ちーこの分まで生きるなんて

おこがましいことも出来ないし、

ちーこの分まで生きるほど、

余裕もなく、自分のことで精一杯

 

転ぶと痛くて、

失恋すると心がぼろぼろになり、

人を好きになるとキューってなる。

 

学校に行って、

宿題をしなきゃって毎日焦って、

1年後のことよりも、

期末試験の方が大事だったりもする。

 

就職して、

上司や同僚との人間関係に悩み、

ストレスが溜まる。

 

洗濯物がたまってしまって

イライラしたり、

仕事と家庭の両立に

てんやわんやになったりする。

 

『生きること』

 

ってそういうこと

 

くだらないことで悩んだり、

喜んだり、怒ったり、落ち込んだり…

 

『生きるってそういうこと

 なのかもしれない!』

と思った、24の冬

 

あれから20年。。。

 

一つだけずっとずっと

後悔していることがあります。



 

それは泣かなかったことです。

 




病室のベッドの上で、

バカ話ばかりして、お互いに涙を我慢してた。

 

ちーこが泣かないから、

私も泣いちゃいけないって思ってた。



 

でも、泣けばよかった。





ちーこの前で、

『ちーこが居なくなったら嫌だよ』って言って、

泣けばよかったって思う。

 

それだけが私が抱える後悔…

 

時々たまらなく会いたくて、

時々たまらなく話がしたくて、

時々たまらなく涙が出てくる時もある。

 

きっとそれも、生きているってこと

 

みなさん、せっかく生きているんです。

大いにくだらないことで悩んで

笑って過ごしましょう!(^^)

 

ちーこ、会いたいなぁ。。。