***らぶとたね*** 第一話
朝倉菜種。高校一年。
新品のブレザーを着こなし、今、
城西高校の前に立っている。
「えっと、私は1年B組か」
クラスへ向かう廊下を歩く。
1年D組・・・1年C組・・・1年B組。
{あ、ここだ。
へんなクラスだったらどうしよう。友達できるかな・・・}
ガラッ
教室の扉を開ける。
{なんだ。普通のクラス・・・って!!}
菜種の目の前には
金髪の少女と赤髪の少女がいた。
「・・・ネクタイ変だよ?」
金髪の少女は、菜種のネクタイを指差す。
菜種は自分で上手く結べていなかった。
「じつは・・うまく結べなくって。」
「やってあげるよ」
赤髪の少女は手際よく菜種のネクタイをほどく。
数秒後にはキレイなネクタイが仕上がっていた。
「わぁっありがとう」
「それくらいどってことないよw」
「なるがいうなって。」
「わっはっはー!!!」
まるで2人のやり取りは漫才のようだと
菜種は感心していた。
「漫才みたいっ」
つい言ってしまったと、はっとして
てで口をふさいだ。
「ははww漫才とかwおもろいねw」
「ね。あなたおもしろい~」
「そ、そうかな~えへ」
菜種はつい嬉しくなって笑顔になる。
「あたし、山森鳴海。なるって呼んで!」
「九条絵里奈。えりでいいよ~」
「うんっよろしくね」
トンッ 誰かに肩を叩かれた。
「たね、一緒だね!」
「まっててっていうたやろ~笑」
「あ、ごめんね!2人とも、鳴海ちゃんと絵里奈ちゃん!
で、こっちは赤沼未羽奈と、高梨京華っ」
「へーっよろしくっ」
ムードメーカーのなるちゃんのおかげで
5人仲良くなれた。
そしてこれからずっと一緒にいよう、と約束した。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、席に着く。
「担任の中島だ。一年間よろしく」
そうひとことだけいい、出席を取り始めた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「入学式なのに、5人もいない・・・。まあいい、
入学式では名前を呼ばれるから立って返事をしろよ~。
それじゃあ、体育館へ行けよ。」
5人であつまって話をしながら体育館へ向かった。
「相川 南央・・・ゴホン、相川汰央・・・?
エーうぉっほん、赤沼未羽奈」
「はい。」
となりでみわちゃんが立って返事をした。
地味にドキドキするなあ。
「朝倉 菜種」
「・・・・」
菜種はただぼうっと座っていた。
「たね、たねっ!」
となりで未羽奈がぼそぼそいっているのに
気がついてはっとする。
「は・・・はいっ!!!」
{やばい、かなりこれははずした。}
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
けっきょく1年B組は5人いなかった。
理事長が司会を始める。
「新入生代表の言葉。B組山瀬連太郎」
{あれ?これっていない人じゃないっけか}
数秒たっても出てこなくて、皆がざわつく。
そこに中島が理事長に耳打ちした。
「ええ、山瀬は休みだそうなので、
いきなりだが、かわりに赤沼 未羽奈。」
「はっ?!そんな急に言われてもっ!」
頼む、と両手を合わせて理事長が
みわにむかってたのんでいた。
「みわちゃん、ふぁいとっ」
にがわらいしながら、ステージに上がる。
「ええっと・・・」
未羽奈はすごくパニックになっていた。
ガラッ
突然体育館の扉が開き、不良みたいな男子5人が
入ってきてステージに上がっていく。
その会話が少し耳に入る。
「悪い、迷惑かけた。変わる。」
「え・・・あの・・・?」
「わ、なんかこのこすっげえかわいいよ?!」
「気持ちはわかるけど、よせ、たお。」
「まあ、遠慮せずに席に戻っていいよ。」
「よっと」
その男の人が軽々みわをお姫様抱っこした。
そして、みわの席・・・菜種の隣につれてくる。
「迷惑かけてごめんね。自己紹介はまた後で。」
「あ・・・はい・・・」
みわなの目はハートだ。
「とにかく遅刻しないよう気をつける。以上」
え・・・・?!
{成績優秀だから選ばれたのに・・・それだけか?!}
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「うあーーーーーーーつかれたっ!」
「何気あの男の子達好みなんやけどー」
「ほんとだよね~みわ・・・大丈夫か?」
みわの目はずっとハートだ。
「これって恋かな・・・」
「恋ってどんな感じなのかなあ?」
なるみがばっと菜種を見る。
「超ド天然発言じゃん!」
「だあって、たねは天然やもん~な」
「そんなことないのにい。」
教室に帰る途中。
ドンッ 誰かとぶつかった拍子にしりもちをつく。
「たね、大丈夫?」
「いってえなあ」
「あちゃちゃ、あたしはへーき・・・」
連太郎はジロリと菜種をにらむ。
「ああ?おめえは自分のことだけで相手に
謝るとかしんぱいすることもできねえのか~?」
{睨まれた・・・叱られた・・・怖い・・・!」
「ぅ・・・うへーすんません・・・」
「おい、蓮、言い過ぎだって。」
「あっ!」
みわなはキラキラと目を輝かせる。
「あ、さっきのみわなちゃん。
改めまして、相川南央です」
「あっっよろしくお願いしますっ**」
一気に2人はラブモードに進出し
入り込めない雰囲気になってしまった。
「ちぇー。なおばっかずるぅーい」
やっぱりみわは可愛いんだなあ・・・。
「てかめがねこわれた。」
連太郎の示す先には
レンズがバリバリに壊れためがねが。
「うわわわわわごめんなさいっ弁償しますっ」
「いい。」
「え、じゃあ、なんにもしないでいいんですか?」
「んなわけないだろ。お前は今日から
おれの命令は絶対だからな。」
「ええっなんでそうなるんですかっ?!」
「いいからそーしろ!!」
「・・・・・・はい・・・・。」
そうして菜種は連太郎の下僕になった。
第二話に続く
***らぶとたね*** 解説
これからこのブログで
『らぶとたね』という小説を書いていきます*
※ちなみに画像は、poupeegirlでつくりました。
友達につくっていただきました。
~登場人物の紹介~
朝倉 菜種 -あさくら なたね-
たね・なたねなどと呼ばれる。
カジュアルな服装が好き。
天然なところがあり、子供っぽい。
バスケだけはうまい。
赤沼 未羽奈 -あかぬま みわな-
みわ・みわちゃん
流行にそった服装が好き。
しっかりしてておちついた大人っぽい性格。
吹奏楽部でクラリネット。
なる・なるちゃん
GALっぽい服装が好き。
サバサバしててうるさいほど元気。
バスケ部でムードメーカー。
九条 絵里奈 -くじょう えりな-
えり・えりちゃん
森ガールっぽい服装が好き。
空気が読めて優しい。鳴海によくツッコむ。
吹奏楽部でパーカッション。
高梨 京華 -たかなし きょうか-
きょん・きょおちゃん
甘カジな服装が好き。
おっとりしてるけどズバズバ言う。
吹奏楽部でホルン。
山瀬 連太郎 -やませ れんたろう-
れん・れんたろう
クールな王子様みたいな感じ。
女子にはなかなか笑顔を見せない。
バスケ部に所属している。
相川 南央 -あいかわ なお-
なお・あい 双子の兄
寝坊・遅刻が多い。
バスケ部に所属。
相川 汰央
たお・かわ 双子の弟
元気でサバサバしている。
バスケ部に所属。
成川 青樹 -なるかわ あおき-
あお・あおき
王子様みたいに優しくてカッコイイ。
バスケ部のマネージャー。
だいち・いちの
なぜかいつも眼帯してる不思議なやつ。
眼帯のハートは京華がつけた。
バスケ部に所属。
追加人物はここにはのせません×
よかったら見ていってください*










