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国際ロータリー第2570地区 2022-23年度 ガバナー村田貴紀 ブログ

国際ロータリー第2570地区ブログとなります。

🌍【コラム】変わるロータリー、変えない使命 ― 2025年規定審議会から学ぶ“未来のつくり方”

文責:ロータリアン有志の声として

2025年4月、イリノイ州シカゴ――
世界中のロータリアンが注目する「ロータリー規定審議会(Council on Legislation)」が開催され、数多くの重要な決定が下されました。

この審議会は、ロータリーの立法機関であり、組織の未来を形作る提案について議論・採決する、3年に1度の大イベントです。
そこに集うのは、各地区から選出された代表議員。まさに、ロータリーの「民主主義」が実践される場です。


🧭 1. 会費増額――痛みのある改革、それでも進むべき理由

今回、最も議論を呼んだのが、「人頭分担金(per capita dues)の増額」に関する立法案でした。

2025-26年度:82ドル → 85.50ドル
その後、毎年3.75ドルずつ増額予定(最大で2028-29年度に93ドル)

一見、財政の話のようですが、これは「ロータリーの存在意義をどう維持していくか」という本質的な問いに直結しています。

RI理事のスブラマニアン氏の言葉が印象的でした。

「世界は今、ロータリーをこれまで以上に必要としています。ロータリーの未来を守ることは、皆さまの手にかかっています」

この決定には賛否が分かれました。
反対意見としては、小規模クラブにとっては負担が大きいという声や、会員数の減少につながる懸念が挙げられました。

日本の第2650地区からは刀根荘兵衛議員が登壇し、人口減少と高齢化の中での会費増額がクラブの継続性に与える影響を指摘。
私たちにとっても、これは他人事ではありません。

しかし一方で、RIの支援やサービスの質を維持しながら、物価高騰に対応するには、持続可能な会費体系が不可欠です。
「未来のロータリーを守るための、今の決断」――。多くの議員がその重みを背負って賛成票を投じたのです。


🌱 2. 新クラブ設立のハードルを緩和――会員拡大の可能性

もう一つ注目されたのが、「新クラブの加盟に必要な会員数を20人から15人に引き下げる」という立法案の承認です。

これにより、地域や世代に合わせた柔軟なクラブ運営がしやすくなり、多様なニーズに応じたクラブ設立が可能となります。

特に、若年層や女性、リタイア世代など、新たな層の参画を呼び込む「革新的クラブモデル」や「衛星クラブ」推進の後押しになることが期待されています。


🕊️ 3. 地区大会は「任意開催」に――柔軟性と負担軽減を両立

長らく「義務」とされてきた年次地区大会の開催についても、今後は任意で開催可能となりました。

これは、各地区の財政状況や地域事情、そして参加者の声を反映した柔軟な運営を可能にする、大きな一歩です。


👥 4. 年齢や肩書きにこだわらない、真の“参加”を

興味深いのは、ローターアクターに対する年齢制限案が否決されたことです。
多様性・公平性・包摂(DEI)の観点から、年齢を理由に機会を奪うべきではない、という考えが主流となりました。

また、名誉会員の制限案も否決され、経験豊かな元会員とのつながりを大切にするクラブ文化が評価されました。


🔁 5. 学びのスタイルも刷新へ――「研修からラーニング」へ

言葉の変更も見逃せません。
たとえば:

  • PETS → 会長エレクト・ラーニングセミナー(CELS)

  • 地区研修・協議会 → クラブ・リーダーシップ・ラーニングセミナー(CLLS)

これは単なる名称変更ではなく、ロータリーが一方通行の“講義型”から、対話と気づきを重視する“学び合い型”へ進化することを象徴しています。


🔚 結びに

こうした改革のすべてに共通しているのは、「変化を恐れず、価値を守るために進化する」という強い意志です。

私たち一人ひとりのクラブ活動は、世界中の仲間とつながる「点」でありながら、規定審議会という「線」や「面」によって未来へとつながっています。

皆さんのクラブにも、近日中に今回の審議会の決定報告書が届くことでしょう。もし内容に疑義があれば、異議を表明する制度もあります。
民主的で透明性のある仕組み――これがロータリーの誇りです。


 

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