平和がこの世に、目に見える様子で存在するならば あなただよ、と、真剣に、すこし壊れた瞳で思う
ああ、もう、この人となら何度だって間違えたいし、何度だって学生の頃みたいに こびりついた自我や哲学で作られたこの頭、全部やり直したい、と思える恋
忙しくて 早足に過ぎていく日々の中で 時間が止まったみたいに あついのに ゆっくり過ぎていく 薄暗い畳の部屋で いくつになってもふたり 酔っ払っているような感じ 夏
何も言わないし何も言われない 自分の小ささを あなたの心の大きさを 言葉なくとも受け取ってしまうし、受け取れてしまう、中途半端に大人で中途半端に未熟な脳 21
悪く言わないし悪く言われない 悪意を受け取らないあなたの無口なその心にこそ惹かれている
なんかもう、音楽もテレビも映画も 何もいらない
今年は風鈴を買う、その下でそうめんを食べる
もちろんそこには あなたがいてくれる
何度繰り返しても飽き足らず、何度失敗してもまた、人を愛している
私もなかなかしぶといなあ、
素敵な恋を繰り返して 女性は綺麗になるというけれど、思い出を美化して 人は強くなるというけれど
あながちそうでもなくて
そもそも決して美しくない日々の中に、忘れられない傷や後悔や痛みの中にほんとうの自分を見るから、そしてそれを望んだ美しい日々として明日に持っていこうとする努力が 綺麗に、強くなっていくということなのだと思う
うつろな意識で 日々を流していた その日々を流して ポエムを綴る いつまでも痛くて愛おしい いつまでも変われない 変わらない、私
遠藤理子