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〜力俥亭〜Rickshaw Station

ここは
映画監督アベユーイチと脚本家むとうやすゆきの
映像創作ユニット“力俥亭”のBlogです。

『力俥2』撮影してきました!
今回のロケ場所は草津です!
自噴温泉量日本一を誇る草津三大源泉の一つ湯畑を中心に、
ど広い露天風呂・西の河原温泉や、老舗旅館大阪屋さんで撮影してきました。

移動した日は実景のみ撮影。
湯畑周りであれこれチョイス。観光協会さんにも協力頂き、やゆもみちゃんをわざわざ呼んでもらい、
バッチリとらえました。ゆもみちゃん、マジで可愛いです。

そして、今回も人力俥監修をお願いした有風亭の青木登さんに挨拶。
青木さんはいつもは鎌倉で人力俥を曳いているのですが、夏の間だけ、この草津に出張して
観光案内を担って人力俥を曳いているのです。
詳しいお話を聞いたところ、今から25年も前、草津の老舗旅館で構成された和風村というグループに
請われて草津で曳くようになったとか。
すごい歴史です。
和風村の方によると、青木さんはメチャクチャモテモテだったとか。
さもありなん。
青木さんのおかげで、草津でスムーズに撮影ができました。
本当に感謝です。

その深夜に関さんと小野くん、そして月船さんが合流しました。

演技開始の初日、撮影は朝の8時から始まりました。
湯畑で、関さん演じる凛太郎と小野くん演じるなぞの若者との出会いから。
内容についてはまだ話せないのでご容赦くださいね。
もう夏休みも終わったというのに、観光客がまだまだ多かったです。
大学生と海外の方が多かったかな。

脚本のむとうさんがちょうど8時に現場へ合流。
さっそく写真を撮ること撮ること。
他にメイキング兼スチールマンの清洲くんがいるというのに、嬉々として
撮りまくっていました。
もちろん、役者さんのセリフに聞き耳を立てていて、気になることがあったときは、
僕にこっそり耳打ちしてくれます。
プロとして尊敬する仕事ぶりです。
人止めなども率先してしちゃうので、ほんと凄い人です。というか、これが自主制作の
現場の楽しさ。

午後になって、大阪屋さんにて若女将役の月船さんが、美しい着物姿で登場。
現場に花が咲きました。すごいオーラでした。目力がすごくて、
実は演技ではそれを少し抑えてもらえないかと無理な注文などしてました。
半分冗談ですが(^^)半分本気で(^^)

そして深夜、風呂場の撮影。
草津の温泉は熱いことで有名です。48度とか平気であります。
それを水で薄めずに冷ますため、湯もみという作業が行われたとのこと。
この湯もみの様子は、湯畑横にある熱の湯というところで、ショーをやっていますので、
参加したりしてこれが楽しめます。賞状がもらえます。
さて、風呂場での撮影はもう大変。
何が大変かというと、役者の体調管理です。
湯あたりしてはいけないし、しかし、演技に熱中してしまうと、気がつかないうちに
ぼーっとしてくるし・・・
小野くんが一時のぼせたみたいなので、撮影を中断して、休憩を入れたりして進めました。
初めての実写芝居ということで、小野くん、とてつもなく緊張し、気合を入れていたのだとか。
いい男です。
それをいい感じでリードする先輩関さん。これまた実に男らしいのでした。
男子風呂なので、スタッフとはいえ、女子はなるべく風呂外で待機状態。
エグゼクティブプロデューサーの真崎先生も、同様に待機しておられました。
まあ、こればっかりはねぇ。

で、なんと終わったのが深夜3時。
初日から濃い撮影でした。

二日目、午前中に湯釜という場所の実景撮影に行ってきました。
7時出発です。
ものすごい雲と霧で、なんども引き返そうかと思いましたが、せめて近くの駐車場までと
車を進めたところ、突然、雲が切れ、日が差し、慌てて車を降り、カメラを担いで、湯釜へのハイキングコースへ突入し、
山頂に着いた時に最高の瞬間を捉えることができました。
湯釜を見下ろす山の上から、駐車場奥に雲の壁が見えました。この近辺は風の通り道なのか、
こちらへは来ないのです。強烈なパワースポットらしいです。
湯釜は9月上旬の午前中早い時間だと、ちょうど太陽が逆光になるので、湖面がキラキラと
輝いて見えるようで、本当に美しかった。

そして昼前、劇用のスチールを撮影しました。

で、この頃から雨が・・・

午後は雨がずっと降り続け、かなり時間をロスしました。
ホテルに戻って待機していたのですが、少しでも撮影できないかと思い、まず青木さんに相談しました。
人力俥を濡らすといけないのでそれまでは控えていたのです。
相談したところ、少しくらいの降りなら、ホロをかけて現地へ持っていくことはできるよ、と
言っていただき、恐縮しつつも、ありがたくお受けして、雨の隙をぬって、吹き替えで人力俥を走らせるカットを撮影しました。
この日は小野くんが別の仕事で、東京に戻っていたのです。
なので吹き替えはもちろん、我らが脚本家むとうやすゆき氏。
なんでもお願いしてしまいます。恐縮です。
そしてさすが、自分で書いただけに、的確な芝居で魅せてくれました。
ちょっとやりすぎな気もしましたが(^^)
相手の関さんも言いたい放題な気が・・・(^^)


そしていよいよ撮影三日目最終日、この日も雨。
不安を隠し、というか、天気のことは気を揉んでもしょうがないのです。
天気はどうしようもないのです。撮影できたらありがたい、そう感謝するだけ。
下手なことを言ったら強烈なしっぺ返しを食らう。
これは長い助監督経験から得た教訓です。

前日深夜に戻った小野くんを加えて、早朝5時30分から撮影開始。
雨の隙間をぬってぬってぬってぬって、場所を移動して、また雨の隙間をぬってぬってぬってぬって・・・

この日、草津では<熱湯マラソン>というイベントが行われていました。
雨の中、1000人近い人が走ったようです。
同じ頃我々は、雨の隙間をぬってぬってぬってぬってと・・・すり足で撮影を進めていました。

そしてなんとか、なんとかラストシーンも撮り終えたのが、夜の24時。
大阪屋さんのロビーにて、無事にクランクアップいたしました。

関係者のみなさん、お疲れ様でした!


満足いく内容で、嬉しかった。
これは面白くなるぞ。そんな予感。
これから仕上げが始まります。

編集、音入れ、テロップ入れ、カラコレ。

完成をお楽しみに!!!



アベユーイチ       9月14日

■これから「力俥」上映イベントチケットをおもとめの方へ■

本日午前11時より、チケットサイトのPeatixでの販売が終了致します。
ここより先は下記のアドレスにて、当日チケット購入のための
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この日しか聞けない朗読劇がございます。
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是非!是非!お越し下さいませ!

件名に「上映イベントチケット希望」と、
本文に、
11時30分の回
14時30分の回
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いずれのどの回を何枚か…
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記入しご連絡下さい。
折り返し当日お引換のためのチケット番号を
返信致します。宜しくお願いします!

チケット用アドレス: rikisyatei@gmail.com