まず最初に、

東京の抗体検査による抗体保持率は、

6月までの検査結果時点で0.6パーセント前後ということになり、

個人的な予想よりも、かなり低い数字になった。

 

ここから考えられる仮説としては、

・新型コロナウイルスは、さほど流行していたとはいえない。

・このウイルスの空気感染の危険度はきわめて低く、主な感染経路は接触である。

ということになると思う。

したがって感染対策としては、マスクの使用は、

満員電車等の密集、密閉場所に限定すれば十分で、

手洗い、消毒のほうがはるかに有効だと考えられる。

 

次に日本人の意識だが、

山猫総研の調査結果によると、

半数の人々が第二波対策について、

ゼロリスクを求めているという結果になった。

 

この意識調査には正直ショックを受けたというか、

改めてがっかりした。

 

ゼロリスクを求めるということは、

つまり欧米各国のような強い都市封鎖を求めているということだ。

 

今回のウイルス禍の中で、

日本人は、罰則なしの緊急事態宣言下で、

ほとんど欧米のロックダウンに匹敵するような自粛をしてみせ、

強烈な自制心を世界に示して見せた。

だがその反面、

調査対象がウェブ利用者に限定されるとはいえ、

半数が強い封鎖対策を求めているという現実は、

お上に何とかしてほしいという、

強烈な依存心の現れである。

 

この日本人の強烈な依存心は、

個人的には受け入れがたい嫌悪感がある。

 

4~5月のコロナウイルスに関するネットの情報を見ていても、

どうしてこんなに依存心の強い日本人が多いのかと感じていたが、

実際にデータとして示されると、

改めて母国民である日本人の意識に対し、

絶望感が湧いてきてしまう。

 

もう少し、自衛とか、自立とかの意識が湧いてこないものなのか、

母国について何かを口にしようとすると、どうしても愚痴ばかりになる。