「給料さ、減ることになったよ。多くて15万くらい・・・」


2日程、どう伝えようか考えた妻に結局、単刀直入に話を切り出した。



「で、どうするの?」


「考えなきゃね」


「じゃあ、考えて」


「うん」



思ったより淡々とした口調で返した妻は、

むしろ僕の精神的なダメージを心配してくれているようだ。

その証拠に、



「大丈夫?」


「まあね」



決して100%大丈夫ってことはあるはずないのだけど

そう答えるしかないじゃん。

うん、落ち込んでいる場合じゃない。

何とかしなきゃ!



そう、この2日間、そのことをずっと考えていた。

いままでもらっていた額面で47万円の給料。

一応、役職もついて社内では悪い方じゃなかったが、
2日前突然、社長に呼ばれて「役職を外して給料も下げたい」と

宣告されてしまったわけ。


なんとなく予感はしてたけどね。



「まあ、幸いにも首の皮一枚つながってるんだから」



確かに妻の言うとおり、給料が減ったとはいえクビになったわけではないんだ。

収入がゼロになるわけではない。



「でも、長くて3年、今度はクビ切られるよ。それまでに何とかしよ」



確かに。

しかし妻はこういう時、遠慮なく核心をついてくるなあ。

しかも、


「会社も、恋愛もいっしょでしょ!ダメになったら次、次!」



なんとも男前発言。

まあ、こうして会社にいながら、経済的にも自立し、

クビになる前に退社できる準備がはじまったわけ。



さーて、どうなるか?



いや、どうにかしてやるぜぇ!