米国のように連邦制で州の独立性が強いものの、一応は単一国であるところとは違い、完全に別々の国々が集まっているため、金融立国や輸出立国、債権国や債務国など相反する方針の国々で構成されていますから、どちらの方向に動くにせよ、賛否両論があって、人為的な誘導は難しいように思えます。
対円でも一時期に比べると3割近く下落しているのですが、いまユーロ圏への投資にはなかなか踏み出せないと、個人投資家でも思っていることでしょう。
単一通貨のほうが為替レートを気にすることなく域内貿易を行えるのは確かで、米ドルにしてもペッグ制をとっている国がありますが、本来の仕組みから考えると、経済構造はもちろん、究極的には国家の目指す方向が異なる国の間では、為替レートの変動というのも調整弁の役割があるわけです。それを放棄したまま何も対策を取らないと、どこか別のところで無理が出てくるというのは明らかです。いってみれば、商店が日本中で一律の定価販売を義務付けられているようなものです。
金融市場というのも、投機筋のマネーゲームの場という一面があることは否定しませんが、経済を円滑にするためにそれなりの役割を担っているということを忘れないようにしたいものです。
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