夫は普段あまり職場の話をしない
全く話さないわけではないけれど
時々ぽつりぽつりと
職場の人の事を言うくらい
それが今日は
職場のこと以外にも
なんだか色々話してて
久しぶりに夫の話を
たくさん聞いた気がした
でも気がついた
そういえば私が夫に
こんなにたくさん
話すことはなくなったな
私の話はほぼ興味がないから
スマホゲームしたりとか
動画とか観ながらとか
とにかく生返事ばかり
私も言わなくなったのよね
娘のことは言うけど
ダメージ喰らいたくなくて
必要な事はラインで伝えるようになった
私の職場の話も
まだ一度もしてない
話すようなことも
ほとんどないんだけど
自分の話を聞いてもらえるのは
幸せな事だな
仕事で大変な事だらけでも
ちゃんと円滑にこなして
仕事も実力があって昇進したし
色々と順調なんだろうな
富山に住む父親ががん治療をしていて
先々のことを考えて
私の実家を売却しようとしている
それは賛成だし
売ったお金を老後の足しにしてほしい
富山にいるから
不動産を私が色々調べてる
母は7年前に死去
姉、弟は音信不通
もはや絶縁に近い状態
家族は家族ですらなくて
寂しさなんて感じないと思ってたのに
家がなくなるときのこと
父親が亡くなるときのこと
想像してみて
こんなに寂しい事だと思わなかった
胸が押しつぶされそうで苦しい
毎日すごく苦しい
でもその姿は誰にも見せてない
私は子供の頃から
演技派で大嘘つきだからね
良い子ちゃんでいたいのよ
必死で毎日取り繕いながら生きる私と
着々と周りとの関係性を築き上げてる夫
夫はご両親もご健在で
兄妹仲も普通で
私とは全く違う
実家の事で特に悩むこともなくて
家事もしなくて金の管理もしなくて
休みの日に子どもと接してれば良くて
将来の事も考えなくて
目の前の事だけ見てる生活
なんでこんなに私と真逆なんだろう
私は割ともういっぱいいっぱいなんだけど
夫に話そうという気にはならない
でももう結構くるしい
お母さんも実家の犬も亡くなってるし
これでお父さんもいなくなったら
あとは私には娘だけかな
残された私が生きる意味
娘の成長を見続けたい
それはずっと変わらないかな
なのに心のどこかで
もう人生を終わらせたいと願う
二十年以上も私の中にいる
この衝動が今にも起きてきそうでこわい
この衝動とたたかうのは
もう何年も前に終わったと思ったのに
結局のところ
やっぱり人間ってかわらないのか