塩野七生さんのローマ人の物語を読み返しています。

五賢帝のひとり
ハドリアヌスに関するエピソードの一節です。

「ハドリアヌスが祭儀を行うために神殿に向かう途中で一人の女に呼び止められた。女は皇帝に何かの陳情をしようと、途中で待ちかまえていたのである。だが、それにハドリアヌスは、『今は時間がない』と答えて通り過ぎようとした。その背に向かって女は叫んだ。『ならばあなたには、統治をする資格はない!』」

これにきちんと答えたハドリアヌスもさることながら、最高権力者であり、軍事・外交・内政に関する権力が集中する皇帝に、市井の一介の女性が統治者の資格を云々できた古代ローマ帝国の在り方にいたく感心したワイでありました。

民主主義がファイルアンサーではないということでしょうか?