年末この時期になると
12月にご来店いただいたお客様のまつ毛の現状を見て、今年1年のまつげの状態の推移や
お客様の体調の変化、生活の変化、来年のデザイン変更の予測などをたてます。
長いお客様で5年ほどのお付き合い。
5年とまではいかなくても、1年以上お付き合いのあるお客様に関しては
次回ご来店時の状態がだいたい予測でき、
予測のもとにデザインの微調整を考えることが可能です。
私はほとんどの方のカルテを書かず、頭の中に状態をインプットして次回に微調整をかけます。
物忘れがものすごいこの私がまつ毛のデザインだけは全員分覚えていることに
スタッフがいつも驚いています(笑)
すなわち、1年中全く1mmも違わず同じデザインで仕上げているお客様というのはゼロです。
私のデータをもとにした微調整をこっそりかけながら、お客様の要望に合わせたデザインにしていく
という方法を取っているので、実際は微調整をどのようにかけられているか気がつくお客様は少ないと思います。
いつも同じ仕上がりのような気がしながら、
気がついたら、より1ランク上のデザインになっていた!!
という形こそ、私がもっとも理想とする形です。
微調整をかけていていたことにお客様が気がついてくれるのは、この瞬間です。
ものすごく この上なく嬉しい瞬間です。
この方は、1年半ぐらいのお付き合いですが
最初はとても弱々しい自まつ毛をされていて、太さ0.1mmで8mm 9mの長さのエクステをつけるのがやっとでした。
頑張ってつけて両目80本。
そこから、お客様の体調や生活のペースを見守りながら
毎回微調整をかけていき、最近では全てが太さ0.15mmで長さは10mm 11mmまで付けられるようになりました。
健康なまつげだけを選んで100本は余裕で入ります。
エクステの扱いも本当に上手になってくださり、3週間ごとのリペアでも
20本とか30本ぐらいで終わります。
わざわざこのために大宮からいらしていただいているので申し訳なくも思うのですが
お財布にもまつげにも優しいと喜んでいただけています。
綺麗につけられる というのはプロとして大前提のこと。
その上に必要なものは沢山のデータ。
人から聞いたり、何かで見聞きした情報ではなく
自分自身でやりながら長いスパンをかけて得たデータ。
こうするとどうなる。
この状態のまつげにこの長さのエクステをつけるとこうなる。
このお客様にこのカールをつけると 次回のご来店時にどうなっている。
どの商材を使うと 自まつ毛がどうなる。
5年かけて地道に集めたデータの量と質は、誰にも負けない自負があります。
来年はこのデータの内容をしっかりスタッフに渡して
共有しながら、よりパーフェクトなサロンにしたいと思っています。