何が原因で体の細胞に異常が起こるのでしょうか。
よく指摘されるのは、生活習慣です。
食生活の欧米化(高カロリー・高脂肪食)や運動不足、肥満、睡眠不足、精神的なストレスなどがあります。
もうひとつは、直接、細胞の遺伝子を傷つける“発がん性物質”があります。
タバコや農薬などの有害化学物質、自然界の放射線や紫外線、ウイルスや細菌などが挙げられます。

健康な人でも毎日数千個ものがん細胞が生まれています。
しかし、私たちの体には出来たばかりのがん細胞を退治する機能が備わっています。それが“免疫”の働き、つまり免疫力です。免疫力とは、具体的には、血液の成分のひとつである白血球やリンパ球の働きことを指します。白血球やリンパ球は“免疫細胞”と呼ばれます。

免疫細胞は全身に2兆個もあります。ただし、免疫力を担う免疫細胞のなかで、がんを退治できるものはごく一部です。風邪などのウイルスや細菌を退治する免疫細胞と、がん細胞などを退治する免疫細胞の種類は異なります。

がんを攻撃する免疫力を高めるには、免疫細胞のなかでも“キラーT細胞”“NK細胞”の働きがよく知られています。
免疫力が低下していたり、がん細胞の数が増えると、免疫細胞は対処しきれません。

これだけ読むと免疫力があれば治療なんかしなくても治りそうですよね。
だから、免疫力を高めるために…と考えるのでしょうけど、
そんな単純なものではないと思います。
そもそもがんになった原因は分かっていますか?
原因が分からなくて、ただ「免疫力を高めたらがんが治る」と言うのは無理があります。
「ナイアシン飲め~」を信じるバカはいないと思いたいのですが…民間療法に騙される人がいるのも事実です。


私の場合は消炎鎮痛剤の過剰摂取という(免疫力とは関係無い)はっきりした原因があります。
進行が早過ぎるがんだったので標準治療だけでは対処しきれず、その後2度再発しましたが、無治療で乗り越えられたのは、持って生まれた免疫力の高さがあったからだと考えています。

免疫力の話は別途…