My World of 3chord ~The C~
不埒くんが旗艦ちゃんに告白する瞬間までの葛藤と決意をなぞった曲 です。

オシャレなピアノとうねうね動くベースが印象的な一曲。
不埒くんの感情がつらつらと語られ、最後は直球の告白で締められます。
この曲のポイントはなんといっても「キャンバス」。そこに異論はありません。
ただ、それに次いで重要な要素が「直線と曲線」だと思います。
回りくどいことをどれほど重ねても恋は実らない。直球一本で勝負せぃ。
そういうメッセージが込められているように思います。
では、そろそろ。
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>What to do What do What do
わっどぅ~ どぅ~わっどぅわっどぅ~♪
雑に訳すと「ああどうしよう、どうしたらいいだろう。」
不埒くんがなにかに右往左往していますね。
>What do Be my be my baby
ここでWhat do~は「~してはどうだろう」、be my babyは「俺の女になれ」、あたりで解釈しましょうかね。
となると、「What do be my baby」からは「僕とつきあって」をストレートに伝えられない不埒くんのナヨナヨした感じ。曲線的で、弱い。そんな印象を受けます。
>不埒なCANVASに 気がついたら描いてる
"不埒"と聞くとちょっといやらしい感じがありますが、今回はどういう意味なんでしょう。
本来の意味に立ち返って、「埒があかない」としてみましょうか。
不埒なCANVASとは「埒が明かないキャンバス」、つまり「いつまでも完成形が見えない、不埒くんの未来予想図」となりませんか?
ちょっと前提確認。
不埒くんは印象ちゃんと美術室にいたことや、不埒なCANVASにいくつかの美術用語が出てくることから、美術部員であると推定されます。
一般の人にとって、"キャンバスに描く"は"心の中で思い浮かべる"程度でしょう。
しかし不埒くんは美術部員。
文字通り、目の前に実在するキャンバスに絵を描いているのかもしれません。
真相やいかに。
はい、戻って。
「描いてる」はダブルミーニング。
一般人のように「心の中で思い浮かべる」こともしつつ、美術部員の不埒くんは「実際に絵を描いている」。その双方が行われているのでしょう。
ここでまたストップ。
不埒くんのそばには印象ちゃんがいます。
旗艦ちゃんの顔やくちびるを直接描いてしまったら、印象ちゃんはどう思う?
3人は仲良しグループ。いくら不埒くんが印象ちゃんをなんとも思ってないとはいえ、そんなひどいことはしませんよね。
実際のキャンバスに何かを描いてはいるけど、それは旗艦ちゃんそのものではなく、おそらく旗艦ちゃんを示す何かなんでしょう。
「君の顔やくちびる」はあくまで、不埒くんが心の中で好きな人を思い浮かべているなかで描かれただけ。
そう解釈しています。
>つきあえたなら どうかなって
この「どうかなって」も悩ましいですね。
「どうか/なって:変になってしまう」なのか、「どう/かなって:どうでしょうか?なんちゃって」なのか。
でも「付き合うことができたらどうでしょうか?...なーんちゃって」というのはちょっと変。
となると「君と付き合うことができたら、嬉しくて変になっちゃうよ」ですね。
あくまで仮定の段階。軽めの絵空事、なレベル感。
ここに、不埒くんの「告白してもOKしてもらえるかわからない」という自信のなさが現れていますね。
>半分は廃墟だ ガラス細工 高いビル
ここはどう受け取るべきか迷いますね。
ガラス細工はとても綺麗だけど、曲線的。
曲線的に生きることは、見た目は綺麗だけど中身が伴わず、脆い。
高いビルは長い直線で構成されているけど、半分は廃墟。
直線的に生きることは潔いけど、半分はマイナスイメージ。絶対の自信がない。
不埒くんが、旗艦ちゃんにどう告白するかを考えているのかもしれませんね。
曲線的に生きる。それはもしかすると「告白しない」選択かも。
いつか壊れるかもしれない。けど、いまは外見だけ取り繕ってでも、そのキラキラを尊重したい。
直線的に生きる。それは「告白する」選択。
潔いけど、失敗する確率が半分くらいある。
さて、どうしよう。
>隙間を突き抜ける飛行機雲が かっこいいな
はい来ました飛行機雲。ここテストに出ますよ。
飛行機雲。2本が対になって、どこまでも平行な"直線"を象りますね。
え?曲芸飛行?いまはその話は置いといてね。
飛行機雲。直線の象徴。
曲線なガラス細工と、直線な高いビルの隙間を、きれいな直線ですーっと通っていくわけです。
そしてそれが "かっこいい" と。
自分はこうあるべきだ、と。
この光景こそ、不埒くんが最後の言葉を発する決意を固めた一番のきっかけだったんじゃないでしょうか。
>ぼんやりすわっていたメリーゴーラウンド
何度も同じ場所だけをまわってた
メリーゴーラウンド。ぐるぐる回る。曲線のひとつですね。
告白する決心ができなくて、何度もあーだこーだ堂々巡りしてるんだろうな。
曲線は不埒くんの迷い、不安、恐れ、そうした負の感情の代名詞ですね。
>シュっとして 真剣になって もっとなんか変えてゆきたいんだ
とんでもなく漠然としてるなおい!青春らしくていめっちゃいい!!
>僕は ちっぽけなことで悩んでたねって 笑い飛ばして
いまの不埒くんにとって、直線で生きることはめちゃめちゃでかい一大決心。
でもその決断は、しばらく時が経ったらなんでもない些細なことに違いない。
それはわかってるつもりなんだけど、やっぱりいまは一大決心なんだよ~!
と、まだぐるぐる回るところから抜け出しきれていないようです。
もうちょっとだ、頑張れ。
>勇気だして ぶつかってみる 1回くらいの告白で
世界が塗りかわるとは思わないけど 始めなくちゃ
その調子だ!当たって砕ければいいんだ!
だから...覚悟を決めて...告白...勇気...
・・・な余韻が「始めなくちゃ」に籠もってますね。
おいちょっと待て。
「世界が塗りかわるとは思わないけど」だって?
印象ちゃんの「世界はやがて優しい色に染まる」んだよ?
恋ひとつで世界は塗り替わるんだよ??
印象ちゃんの儚さを増長させる対比を持ってきますねぇ...
>下心のCANVASにある 絶対見せらんない空中庭園
こちらのキャンバスは妄想だけの存在かな。
思春期ならではの、性的な欲望を含んだ妄想。
好きな女の子がいる。もし付き合えたら。その先。
デートして。2人きりの時間が来て。まぐわひ。
そんな妄想が膨らんでいるのでしょう。とても他人には見せられませんね。
このあたり、不埒くんの幼さを逆説的に示している感じもあります。
>なぜか君はいつも 真っ赤なトートバッグを持ってる
出ました真っ赤なトートバッグ。旗艦ちゃんを暗喩するキーアイテムです。
旗艦ちゃんのお気に入りのバッグで、常に持ち歩いているだけなのかもしれませんが、旗艦ちゃんと赤いトートバッグを強く結びつける一節です。
ちなみに私としては「不埒くんの前でだけ使う勝負アイテム」に仕立てたい気持ちがあるのですが、どこにもそんな描写はないし、むしろ逆。
躍るFLAGSHIPで、旗艦ちゃんは不埒くんに告白されるまで、不埒くんじゃない別のひとのことを考えていたと明言してますので。
対不埒くんに勝負アイテムを持ち込む必要性がない。
フリーダム深読みは出番なし。残念。
>素足の爪が艶めかしくて アジサイの方へと目をそらした
むせかえるほどに きついサイダーを 飲みほし空を仰いだ
不埒くん、めっちゃ目ぇ背けるやん。。。
「艶めかしい」は下心のCANVASが顔を覗かせてますね。キャーえっち!!!
素足、アジサイ、サイダー、空と、夏を想起させる単語が密集してます。
この連打で、不埒なCANVASの季節が夏であると断言できるでしょう。
また、好きな女の子の夏の装いは、幼い不埒くんには刺激が強すぎるんでしょうね。
下を向いたら素足の爪。学校では靴下を履いているだろうから、普段とは違う"君"が下心をくすぐってしまう。
むせかるほどにきついサイダー。刺激の強さを物語っています。
空を仰いだのは、その刺激をなんとか乗り越えようとした結果でしょう。いい。
ちなみに私は無地黒ニーソックス。次点で60デニールくらいのやや薄ストッキング。素足はその次くらいかな。
なに挟んでんのって?やだなぁ私の下心のCANV
>曲線だらけで モノクロの世界
まっすぐ行くと決意できないようです。曲線だらけ。
さっきはガラス細工でキラキラしてたのに、今度は違うみたい。
本当はモノクロの世界。白と黒だけ。彩のない寂しい世界だそうですね。
>水彩画みたいな雫で 君は無意識に色をつけていく
ほら!ほら!!!
さっき「世界が塗りかわるとは思わないけど」って言ってたよね?
「君は無意識に」、つまり旗艦ちゃんがそこに存在するだけで、モノクロに閉ざされてた不埒くんの世界が彩られていってるんですよ!!!
印象ちゃんと同じ世界をが見えたね。よかったね不埒くん。
>嘘ついて 諦めたって 心臓の音 誤魔化せないんだ
自分の気持ちに嘘はつけない。まっすぐ行くしかない。
どんどん "直線で行くぞ" に寄ってってますね。
>今は肖像画さえも 残せやしないこの惑星で
惑星。とうとうそこまできたか。
これは不埒くんの「不埒なCANVAS」の最終形態、曲線の最大の象徴ではないかと。
ひとつは「惑星=地球=現実世界」説。
肖像画は基本的に美術室で作り出される。
不埒くんは美術室で印象ちゃんと2人きりになることもあります。
不埒くんが肖像画を描くならまず旗艦ちゃんが筆頭でしょう。
でも印象ちゃんがいる手前、それはできない。
肩身が狭い。
こんな惑星は生きづらい。
でも、不埒くんは旗艦ちゃん以外のことを考える余裕はそんなにないと思われます。旗艦ちゃんに告白するために、まっすぐにならなきゃ、決心しなきゃ、それでいっぱいいっぱいですからね。
もうひとつは「惑星=不埒くんの心の世界=不埒なCANVAS」。
完成図の見えない不埒くんの未来予想図。
でもこれは次で巻き取れるのでパスしましょう。
となると最後は「惑星=曲線の最大の象徴」。
ぐるぐる生きてきた不埒くん、とうとう巨大な惑星になってしまいました。
「不埒なCANVAS」と「下心のCANVAS」を含め、不埒くんの心の世界全体を「惑星」と総括したのではないでしょうか。
好きの気持ちが強くなりすぎて、誤魔化せないくらい強くなりすぎて、もうまともに顔も描けないくらい強くなりすぎた。
もう限界。決める。
巨大すぎる曲線に立ち向かうために、僕は研ぎ澄まされた直線になる。
そんな雰囲気すら感じ取れます。
>つきあってみないか僕と
つきあったらどうだろう
英語でぼやかしてたのに、ようやんく日本語で言えましたね。
でもまだ曲線。なんで不埒くんのほうが上から目線な言い方なんだ?
惑星はデカい。
>そんなんじゃ伝わらないな まっすぐに言う つきあってくれ
はい。終わり。
人生最大の決意ですよ。腹括って、惑星すらぶった斬るド直球ですよ。よくやった。
清々しいほどの直球にこっちの心までスカっとしますね。
>自信がもてなくて ぐるぐるぐるぐるぐると迷っていた
さっきいけたやん!その調子やその調子!
鏡でトレーニングできたでしょ?あとは当たって砕けるだけだ!!!
と、ついつい不埒くんを応援してしまいますね。
>シュッとして... 笑い飛ばして
激動のギターソロを終え、心臓の鼓動を示すかのような4つ打ちバスドラム。
1番と同じ漠然とした歌詞ですが、伴奏を止めることで「いよいよ覚悟を決めた」感が出ています。
今しかない。やるっきゃない。まっすぐ。
静かに覚悟を決め、ラスサビ後半へとつなげます。
>勇気だして... 始めなくちゃ
ここも1番と同じ歌詞ですが、決意が固まって勢いが増している感じがしますね。
1番では惑星の範疇だったのが、ここでは飛行機雲のような潔さがあります。
>君が好きだよ この惑星で
いただきました最高に潔い言葉!!!
・・・あれ?惑星ってことはまだ曲線世界のなか?
この惑星は曲線の代名詞ではなく、「世界を超越する存在としての地球」の意味かなと思います。
惑星って出てきたのに世界一じゃちょっとちっぽけな感じがする。
宇宙一までいくと、いくらなんでもCANVASから飛躍しすぎ。
そんなところで、世界一好き、を惑星一好き、と言い換えたものだろうと思います。
>What to do What do What do
と思ったらまたどぅわどぅわ♪してるよこの子、大丈夫かな?
ええ、大丈夫でしょう。このどぅわどぅわはきっと、バッチリ覚悟を決めて旗艦ちゃんと正対したときの、不埒くんの高揚感の現れでしょう。
>僕とつきあって
言えた!言えたじゃん!!!直球ど真ん中の言葉!!!!!
ボーカル以外がすっ...と消え、直球の告白が心にストンと響く感じが最高ですね。
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ここまで。
時折印象ちゃんに触れてますが、不埒くんにそんな余裕はなかった説は濃厚です。
印象ちゃんと不埒くんはどちらも「好きな人に一途」で、そこ以外には目もくれない幼さが残っています。
一方の旗艦ちゃん。3人の関係に触れたり、昔の恋を思い起こしたり、2人より大人びています。
まあそんなこんなで、不埒くんはやりきりました。
シュッとして、真剣で、最高に直線的な告白の言葉を伝えることができました。
さて、旗艦ちゃんの反応やいかに?
つづきは躍るFLAGSHIPで。
【総括】