子供の頃、私には同世代のイマジナリーフレンドがいた。
確か4人くらい私の家に住み着いていたが、覚えているのは1人だけ。
名前はアイリという女の子で、私よりイケてるファッションをしていた。
アイリは、コミュ障で友達がいない孤独な私の、友達役をやってくれた。
そしてアイリは小学校上がる頃、いつの間にかいなくなってしまった。
スマホをゲットした中学生になってからふと思い出してネットで調べた、あの子はいったいなんだったんだろうかと。
そしたら、あぁあの子は
“実在しない空想の友達”
「イマジナリーフレンド」だったんだと知った。
「自分で自分を安心させるために子どもの心が生み出した存在」
「こういう友達がいたらいいなっていう願望から、空想の友達が生まれることがある」
だそうだ。
しかし、アイリとはいつも喧嘩ばかりで、なんであんな奴がうちに住み着いているんだって腹が立っていた。
私の認識ではアイリは「嫌いな奴」であった。
いつも私にちょっかいをだすやつだったのである。
なんでそんなイマジナリーフレンドがいたか謎だった、どうせなら優しくて仲良しな子が良いに決まってる。
けど、大人になった私が思うに、嫌なことされても嫌と言えず(喧嘩にすらならない)ただ黙って時が過ぎるのを待つだけだった私は、本当はなんでも言い合える友達が欲しかった、喧嘩を出来る友達が欲しかったんじゃないかと。
アイリは私に自分の気持ちを伝える練習をしてくれた、「嫌だ」「やめて」という現実世界じゃとてもだけどハードルが高くて言えなかった言葉を言う経験をさせてくれた。
私の心の成長には必要な存在だったと思う。