何も知らずに帰宅した同僚の夫は
妻と義妹が並んで座っているのを見て
何かを察知したのか後退りをして
逃走しようとした。
がそんな事は想定内。
義弟が外で待ち構えていた。
その様子に観念したのか
室内に無言で戻ってきた。
同僚はこれまで掴んだ証拠、
写真や領収書、友人知人の証言の全てを
夫にぶつけた。
既婚という事実を隠して不倫していること。
子供達を不倫相手に会わせていること。
相手の女が妊娠中であること。
相手の実家にも入り込んでいること。
もう全てわかっている。
一体どういうつもりなのか?
ダンマリの夫に聞いた。
それに対する夫の答えは
同僚の斜め上を行く答えだった。
俺にとってはどちらも大事な存在で
大事な家族。
どちらか選ぶなんてできない。
このままどちらとも一緒にいたい。
家族が増えていいと思わないか?
同僚は目の前で、
否定する事も、言い訳することなく
意味のわからない持論を繰り広げる男が
本当に自分の夫なのか?
と言葉が出てこなかったらしい。
