まず行政府の役目は、世間の目に見える有形の商品やに見えない無形の商品の供給であり、行政府のエコノミカルな役目は、1つ目は、物資配当で、世間的な物資を配当する役目である公共財と、2つ目は、収入配当で、収入の差異を改めて正しくするために物資の配当を修正することと、3つ目は、エコノミーバランス化で、エコノミーのバランス化を図ることである。
この3つを、財政学者、マスグレイブは、行政府が設けられている理由として3つあげた。
公共財は2つの性格があり、1つ目は、排除性で、2つ目は、競合性である。
排除性は、値段や経費を払わない人には目に見える有形の商品やに見えない無形の商品を売らないことであり、非排除性は、だれでも目に見える有形の商品やに見えない無形の商品を得ることができるということである。
排除性の例を挙げると、食料・衣類・自動車などがあげられる。
非排除性の例を挙げると、映画・有料公園・衛星放送などがあげられる。
競合性は、財を得るために、競争して得ることであり、非競合性は、競争せず全員が得ることができる財である。
競合性の例を挙げると、漁業資源・木材・石炭などがあげられる。
非競合性の例を挙げると、無料放送・空気・国防などが挙げられる。
公共財・混合財・私的財の3つに、排除性と競合性の度合いによって、分けられる。
食料・木材・映画・空気を例に財の性質について考えると、食料は、お金を払わなければいけない排除性が高く、食料には限りがあるので、競合性が高い私的財である。
木材は、お金を払わなくても手に入る非排除性が高く、木材も限りがあるので、競合性が高い、コモンプール財である。
映画は、お金を払わなければいけないので排除性が高く、映画は資源ではないので非競合性が高い、クラブ財である。
空気は、お金を払わなくても手に入る非排除性が高く、限りがないので非排除性が高い、公共財である。
フリーライダー問題では、フリーライダーを発生させてしまう地面を自分から作っている場合も少なくなく、コミュニケーション不足や適正な評価ができていない場合などが組織内のフリーライダーとなる。
一度発生すると、解消することは簡単ではなく、人間の根本的な本能の部分が引き金になることも少なくなく、フリーライダーが生まれてしまう原因やメカニズムはさまざまである。
経済学や社会学などでも昔から「フリーライダー」のテーマは大きな問題して扱われる。
フリーライダー誕生につながるのは、「学習性無力感」や「努力しても報われないなら努力する必要を感じない」などが蔓延しやすいのは、さまざまなメディアで問題となっていて、「残業代未支給」などで、企業側も、成果に対する正当な評価をしていないことをする組織などが蔓延しやすくなり、フリーライダーの誕生につながる。
日本特有の事情でフリーライダーを生み出している現状があるのは、日本の企業を例に挙げらると、「フリーライダー」が社会の中で、また組織の中で一定数発生するのは必然のようにも思えますが、日本の事情でフリーライダーを生み出しています。
自分のコストを支払わないことにデメリットがなければ、自分自身が、経済的・時間的・労力的なコストを支払わなくても、社会全体の活動や政治から生まれる恩恵だけを受け取りやすく、大半の人は、進んでコストを支払わない。
「社会の共同性・協力の必要性」を認識していても、フリーライダーは増加する傾向にあり、必要な情報提供や教育活動、宣伝広報、学習などの無知の人を啓発して正しい知識に導くことによって、協力行動を選択する個人は若干増やすことはできるが、個人主義と功利主義だけを前提にすれば、フリーライダーは増加する。
「コストを伴う協力行動」よりも「コストを負担しない非協力行動」を取りやすい傾向が一時的であり、個人が自分の利益を追求することを最優先するのをよしとする社会であれば、投票や環境保護、ボランティア活動、正直な納税などの社会貢献につながる公的な問題である。