読書感想文を書くのは面倒くさい。そんなあなたに楽に書ける方法を伝授しておく。

 

 ① 名作系を選ぶ。

 

 ② 選んだ作品のウィキペディアをざっくり読む。

 

 ③ ウィキペディアの作品紹介の中で気になった所に注目する。

 

 ④ ③の内容の付近だけ作品を読む。

 

 ⑤ 書く。

 

 ①の理由は作品紹介が細かいものが多いからだ。別に作品紹介が細かく載っている作品であればなんでも構わない。②について、正直名作系のウィキペディアはあらすじは正しいものが大半なのでこれで大丈夫だ。③がとにかく重要だ。これが読書感想文の軸になり、ついでに他人と被りにくくなる。

 

 三島由紀夫の「金閣寺」を例に挙げてみる。注目する点は何処でもいいと言えばいいのだが、今回はラストシーンの「生きようと思った」に注目してみよう。今回は「なぜ溝口(主人公)は生きようと思ったのか」を書けばいい。実際にこれを深く突き詰めると論文が書けそうな一文だが、これを浅く書いてやればいい。正解は無いので好きに書けばいい。ただ整合性は取れるようにその付近だけは申し訳程度に読んでおこう。

 

 ⑤の書き方だが、取り敢えず③で考えたことから書き出すと割とセンスが良い文章になる。『「生きようと思った」 その一言が私の胸に刺さった』的な感じだったら少し垢ぬけた文章になる。そこから目標の文字数に合わせてあらすじなどを書いて調節すれば良い。

 

 読書で大切なのは「考える」ことだ。それはレトリックを考察するのではなく、作品の内容について哲学することだ。こんな感じに大して本を読んでなくても、たとえ一部だけでも考えることが出来れば学生の内は十分だろう。物語の世界に入り込んでしまう人間よりも考えることが出来る人間の方がいつの間にか国語も出来るようになるし読書家になることも多い気がしている。