2011年 10月27日

北海道某市の某中学校にて。


真由がお送り致します。










翔硫。好きです。








君は誰の事が好きなの?

私は君の事が好きだよ

前から好きだった。

元彼と付き合ったのも

注目を浴びたかっただけ

そんな私。

最低だよ。

注目を浴びたからってさ、

君が振り向く訳じゃないのにね。


でも、私は君の事が好きだよ。

この気持ちは変わらない。





今日は嫌な一日だった。

席替え。

君、翔硫(かける)と

隣の席になれるかな、って。

そんな儚い期待。

でもその期待は速やかに、儚く、散った

私の隣。それは、クラスのムードメーカー。

でも君じゃない。

君じゃないんだ、君じゃなきゃ意味が無いんだ。

私はこの席替えで

すごくすごく、辛かったんだ。


翔硫の隣、それは-

翔硫と同じ小学校だった、彩(あや)

何故?カミサマ。居るなら答えてよ・・・。

彩は可愛くて、でも男子と女子の前じゃ

態度が全然違う、所謂ぶりっ子。

私は正直嫌いじゃない。

でもみんなは嫌う。


男子からは多少人気があるようだ-

翔硫、彩なんかに気を向けないで-

翔硫、彩の事を好きにならないで-




メラメラと憎悪や嫉妬は人間らしくて嫌いじゃない

くらくらとでもそういうのって皆で疲弊して誰得なの?

たんたんと体に悪そうな言葉全て聞き流し

          Gumi/ゆるゆらり。より



そんな事。そんな事・・・。

最低。私は最低。





彩は小学校の頃、

翔硫の事が好きだったという噂が有る。

何故。何故なの?カミサマ・・・

私は最低でした。

ゴメンナサイでもそんな事で許されない事なんてこの世に

たくさんたくさん有るんだ。有るんだよ。でも・・・

ほらまた。

「でも」「たぶん」「きっと」

そんな憶測で、当て推量で、物事を語っちゃいけない。

だから、自分を信じる。


でも今日は嫌なものを見てしまった。



それは




それは-


英語の授業中での出来事。

彩が先生に質問をした。

でも彩の声が小さくて、先生に聞こえていなかったみたいだった。

でも、翔硫が、翔硫が先生に、「先生!!」と言って、引き止めた。

彩は、翔硫に「ありがとう」と言った。

それが、そんな事くらいで。

私は嫉妬したのかな。すっごい嫌な気持ちになった。

彩が羨ましくて。

ただただ羨ましくて。

彩はタチが悪い。

人の好きな人を次々とたぶらかす。

それで失恋した子がこれまでに何人居た事やら。

アリエナイ

彩は酷い・・・

初めてそう思った。

彩は、彩は私の好きな人を知っている筈なのに。

なんで?なんでなの?

信じてたのに。

信じてたのに、彩の事。

信じた私がバカだった?

周りに流されてれば良かった?

彩はまさか私の好きな人までも

って、そんな事想定外、予想外。


超展開・・・。


野球部、野球部、

バスケ部を好きにならないで。


翔硫、翔硫、

彩を好きにならないで。


そう言ってる。

私の声は届くかな。

いつも君の横顔しか見る事が出来ない。

私は臆病。



















今日は。

今日は、いい事でも悪い事でもないことを聞いた。

隣のムードメーカーの純(じゅん)から。


純は毎朝、男子バスケット部と一緒に学校へ来ている。

純は陸上部である。


私の元彼が男バス。

キャプテン。

彼が告白してきて

私が振った。



まあそれは良いとして。

野球部の自称キャプテンの遼が、

私を可愛いと言っていた、と

純から聞いた。

私の心がそんな言葉で揺らぐ訳無い。

しかも私の元彼も、未練タラタラらしい。

私はもう記憶の片隅に追い遣って、

消してしまいたいくらい

過去を嫌っているのに。

しかも遼の事も正直嫌いだ。

中身は良く判らないが、

私の友達の悪口を言うし。

私を可愛いと?はぁ。困ります。

何を仰っているのですか。

私は翔硫一筋です。

っと言ってもさ

翔硫はmineじゃないし・・・。

mineにしたいとは思うけど、

無理。私は告白という文字を知らない

自分からなんてしたことがないし、

したくもないし、砕けたら悲しいし。

あぁぁ。

どうか、どうかカミサマ。

私の決心がつくまで

彩の存在を翔硫の脳から消しておいて下さい。

なんてね。

そんな事、出来るんだったら是非って感じだけど。

無理かな。



彩、辞めて。

翔硫、彩を好きにならないで。



私が願うのはその2つ。







明日は翔硫と何か、あると良いな。

そう願って就寝。

願うよ、明日に。