2019年10月〜12月
2019年9月に初めて痛みがあってから、その後、時々痛みが襲うことがあった。決まった時間帯や特別なことを行なった後ではなく、突然痛みは訪れる。目が覚めて布団から立ち上がろうとした時であったり、シャワーを浴びている時であったりした。何度か痛みに襲われていると、その直前に痛みが来ることを予期することができるようになった。左の腰が硬直するような感覚があり、それが前触れだった。 横になって安静にしていると30-40分で治るので、最初の頃はそれでしのいでいたが、ロキソニンやイブプロフェンなど市販の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服薬が自分の場合、よく効くことがわかり常に持ち歩いていた。NSAIDsの外用薬(ロキソニンやインドメタシンの湿布)も同様に効果があったが、使いやすさと携帯性で内服薬を服用することが多かった。頻繁に飲むわけではなかったので副作用の心配はなかった。
この頃痛みの原因が何なのか不安であったが、医者にかかることはなかった。悪い病気であるかもしれないという恐怖と日々の忙しさが、病院に行くことを遠ざけていた。当時自己診断で痛みの原因は、腰部の筋肉痛によるもの50%、神経性の痛み20%、消化器官の疾患による痛み20%、結石による痛み10%と考えていたが、これは多分にそうあって欲しいとの願望があったためである。結石の可能性をほとんど除外していたのは、結石の痛みが七転八倒するほどの激しいものであると聞いており、自分の場合それほどでもなかったためである。