朝になって、昼がきて、そして夕暮れ時がきた。
今日と言う日はもう来ない。一生、永久に・・・・・。

日が西へと沈む、それをただただ見つめる。

長い長い坂を小さな足で上がっていく。
一生懸命に見えるその姿は、まるで生まれたての馬の赤子が立ち上がろうと頑張るようだった。
この坂の上には、絶景の場所がある。市内で唯一の有名スポット。

夕暮れ時、日が西へ沈むのが鮮明に瞳に映し出される。
ここは、一部の者が立ち寄り、黒く染まった心を清める場所。なのかもしれない。



そして、明日と言う日を懸命に生きる。