東京都世田谷区上祖師谷3丁目の会社員宅で、長女(当時8歳)や長男(当時6歳)を含む一家4人が惨殺された事件。

世田谷一家殺害事件

犯人の手がかり

犯人の特徴
犯人は犯行時に手を負傷しており、その時に現場に残された血液から血液型はA型ということが判明している。
血液からは抗精神薬や風邪薬等の薬物反応は出ていない。
また、飲酒や喫煙もしない人物であることが判明している。
被害者の傷跡などから犯人は右利きであることが分かっている。
犯人の指紋は渦状紋である。
服装などから犯人は身長175センチ前後、胴回り83センチ前後の可能性がある。
犯行時の行動等から、性格は大胆で図太いながら几帳面な部分も持ち合わせている。

犯人の行動

入出経路
犯人は被害者宅に2階の浴室の窓から出入りしたものと見られている。

発見時に玄関の扉の鍵は閉まっていたが、当初は犯人が玄関から鍵を閉めて逃走したという見方もあった。また、被害者宅に残っていた血の付いた足跡が階段の途中から上りの一方向のみだったとの情報もあり、「玄関から靴を脱いで侵入し犯行に及び、床が血だらけになったため階段の途中で再び履いた」(2002年12月19日報道)という警察幹部の見解もあった。

殺害時
犯人は2階の子供部屋で寝ていた長男を殺害後に、異変に気づき2階に上ってきた父親を襲い殺害、最後に屋根裏部屋(3階)で寝ていた母親と長女を襲って殺害したと見られている。なお、父親の遺体は1階の階段下、母親と長女は屋根裏部屋下の2階踊り場付近で発見されている。
屋根裏部屋の布団から母親と長女の血液が発見された。
また、犯人が階段の移動時に壁に背中を付けるようにして軍隊などで習うような横歩きをしていた事が足跡からわかっている。
長男は手で首を絞められたことによる窒息死と見られており、その時にできた圧迫痕や鼻からの出血以外に外傷らしきものはなかった。
犯人が持ってきた柳刃包丁の刃が最初(父親殺害)の犯行時に欠けたため、被害者宅にあった文化包丁も使われていた。凶器はこの2本と見られている。
当初は父親の傷跡から別の刃渡りの長い刃物も使われ犯人が持ち去ったという見方もあった。
また、父親の頭部に柳刃包丁の破片が残っていたという情報もある。
母親と長女は顔や首を中心に上から切りつけられていたが、父親は足や尻なども切りつけられていた。また、女性被害者は何度も刺されていたという情報もあり、被害者の性別によって殺され方が異なっていた可能性もある。
死後も執拗に何度も刺していることが明らかになっている。
現場に長女の血のついたティッシュが落ちていたことから、犯人は母親が負傷した長女の手当てをしているのに気がつき再び襲った可能性がある。

殺害後
現場では救急箱が物色されており、犯人の指紋が付着した絆創膏、血痕が付着したタオルなどが台所に散乱していた。また、生理用品で止血を試みるなど治療した形跡も残されていた。
4人を殺害した後に、犯人が被害者宅の冷蔵庫からペットボトルのお茶やアイス4個を取り出して食べた形跡が残されていた。アイスの容器はキッチンと浴槽からそれぞれ1個ずつ発見され、パソコン脇にあった2個は食後に重ねられていた。また、被害者宅の物色中に犯人がガムを噛んでいたことも分かった。
犯人はアイスのカップを握りつぶして食べていた。また、犯人が直接かぶりついたためアイスに歯型が残っていたという情報もある。
2階の浴室では、浴槽の中に父親の仕事関係の書類や母親の塾の書類などが散乱しており、このことから犯人が家の中を物色して不必要な物を浴槽に捨てたことが考えられる(浴室の中で仕分けしていた可能性もある)。
浴槽に散乱していた書類や広告チラシなどはハサミや手で引きちぎられていた。
それ以前の数年分の年賀状は手つかずだったが、2000年正月分の年賀状だけなくなっていた。
2階の居間では、ソファーにカード類、その近辺には手帳や運転免許証など生年月日の分かる書類などが仕分けされていた。また、戸棚や机などのほとんどの引き出しが下から順番に開けられ物色された形跡があり、これは空き巣特有の手口でもある。
犯人が被害者宅のトイレを使用し、トイレの中で被害者宅にあったバッグを物色した形跡があった。
「実話ナックルズ」によると便の中からインゲンとゴマが検出されたという。
犯人は被害者宅の電話線を抜いていた。
そのため、電話が通じず不審に思った義母が被害者宅を訪問、呼び鈴を鳴らしても反応がないので合鍵で中に入り事件が発覚した。

パソコンの操作
犯人が1階の書斎にある被害者のパソコンを操作した可能性がある。通信記録を解析した結果、犯行時刻以降から二度(午前1時18分と午前10時頃)に渡りインターネットに接続されていたことが判明した。一方で、パソコンの電源ケーブルは発見時には抜け落ちており、マウスから犯人の指紋が検出されたが、キーボードからは検出されていない。

犯人がパソコンを操作していたことが事実だとすると、犯行時刻の午後11時30分ごろから、義母が一家4人の遺体を発見する数十分前に当たる午前10時過ぎまで、犯人は半日近くもの間、被害者宅に潜んでいたことになる。
接続先は被害者の会社のサイトから、大学の研究室のサイトや科学技術庁のサイトなど専門色の強いサイトまで含まれていた。また、犯人は劇団四季(被害者があらかじめパソコンに登録していた)の舞台チケットを予約しようとして失敗した可能性がある。
当初はこれらの通信記録が犯人によるものではなく、インターネットのサイト情報を自動的に拾ってくる「巡回ソフト」によるものという見方もあった。
(Wikipediaより)

現場には犯人の血痕や指紋、靴の跡(足跡)のほかに、多数の遺留品も残されていたが、現在も捜査は難航している。

詳しく知りたい方はこちらを見てみてください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%94%B0%E8%B0%B7%E4%B8%80%E5%AE%B6%E6%AE%BA%E5%AE%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6


http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/setagaya.htm

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken/jikenbo/seijo/seijo.htm