from: 佐藤文絵
こんばんは。ものすごーく間があいてしまいごめんなさい。植田さん、樺澤さん、みなさまいかがお過ごしでしょう。
ここ数日また寒さがやってきていますが(農作物が心配です)、気候のよいこの季節は催しも多いし、いろんなところへ出掛けたくなります。はーい。私はあちこちせっせと出歩いております。
先週は仙洞御所と修学院離宮に。橋の上の藤棚がほぼ満開。しとやかに咲いていました。修学院離宮を訪ねた朝は生憎の、いえ折良くも雨。1時間半の参観を終えると、緑したたる深い森を長時間歩いた気分でした。
さて、お茶に色半襟はありやなしや、のお話。
私の感覚はほぼ樺澤さんと同じで、自分自身は白ないしほぼ白のごく淡い色までと思っています。「お稽古での装いは、基本的には教えてくださる先生に準ずる」というのも同じように思います。
ただし絶対的に色半襟がダメ、とは思わないです。清潔感があって、その人らしさ、その人にとってのお茶らしさが出ている着こなしなら、アリではないでしょうか。
こんなご質問もいただきました。
袷のとき後ろの裾のふきの部分がめくれて見える状態になることが気になっています。いつもではないのですが、後姿が気になって振り返ってチェックすることがしばしばあり、自信を持って歩きたいと願っています。どうぞ知恵をお貸しください。
うんうん。まったく同感。
裾がめくれるのは、いつもというわけではなく、私の場合は特定のきものだけがめくれます。具体的にいうと、まずは真綿紬の袷のきもの。ふと振り返って足元をみると、よくめくれてます。御召も多少めくれます。どういうのがめくれやすいのか、その共通性に確信が持てないのですが、いずれにしても柔らかものはめくれたことがありません。うーん。なんなんでしょ。
余談だけど、もとは洋服デザイナーで着物のデザインも手がけるある方は、どうせめくれるのならと、ちょうど裾がめくれる場所(八掛)に、柄をつけておいででした。ぺろんとめくれたらそこに柄がみえるのです。面白いですよね。
ある日の後姿。右側が私です。これも真綿紬だけど、裾のめくれは気になったことのない一枚。不思議です。しかしこうしてみると、私は隣の友人に比べてだいぶ大また歩き。とほほ。
ご質問にたいして、植田さんがこんなアドバイスを寄せてくださいました。
植田さん wrote:
後ろの裾がめくれ上がる件ですが、わたくしの経験では裾すぼまりの程度が激しいと、めくれ上がる傾向にあるようです。
きものは裾すぼまりに着付けるのがうつくしい姿。ただし歩幅分+アルファのゆとりがないと、歩くときのゆとりがありませんから、きものはゆとりを出そうとして裾の周囲を広げようとするのです。めくり上がったら、周囲は若干広がりますよね。裾がめくり上がるのはそのせいではないかと思います。
落ち感のあるやわらかものでしたら、そうなったとしても生地の重みと生地のすべりがよいせいでストンと直ってくれますけれど、ハリがある紬などはすべりが悪いですからめくり上がったままとなります。
対処法としては、今よりも少しだけ裾すぼまりの角度をやわらげるとよいと思います。それでもめくれ上がるようでしたら、裾すぼまりの角度をゆるめた上で、少しだけ着丈を短めに着付けてみてください。
これでたぶんお悩みは解消するような気がいたします。
樺澤さんも同じく〈裾つぼまり着付け〉、そして〈歩き方〉も肝心、とのこと。
樺澤さん wrote:
「きものの筒のなかに足の歩幅を納めればよい!」といわれた記憶があります。足だけを前に出すのでなく、骨盤から進むようにして、歩幅をできるだけ筒のなかにおさめるように工夫して歩いてみたら大丈夫でした。
めくれる=きもののせいにしていた私は反省しきり。着付けと歩き方、めくれが気になったときには気をつけたいを思います。
ところで、私は足袋についてひとつ悩みをもっています。
足袋の傷む場所は、そのひとの足のかたちによって異なると思いますが、私の場合はなんといっても親指の爪の先。お茶の稽古で立ったり座ったり(正座)を繰り返すことがダメージを与えるんですよね。
お茶を始めるまでは、足袋はほとんど傷まなかったのですが、しいていえば鼻緒の当たる部分が擦り切れたことがありました。ただそれはかなり長く履いての話。しかし今では茶会のお手伝いなど一日しただけですぐにほころび始めるのです。親指の爪はしっかり切るようにしているのだけど……。
局地的に傷んでしまうのがかなしい。これで捨てたらもったいないオバケが出そうです。
そんな話になったとき、稽古場の先輩から「親指を畳に擦らないように心がければだいぶ違うのでは」との助言を得ました。親指を擦らぬよう、ただいま実践中です。でも親指を擦らないようにすると、動作が大きく、かつ「カクカク」とした感じになってしまって、まだ上手にできません。
植田さん、樺澤さんは何か気をつけておられる点などありますか?
また、足袋の繕いはどんなふうされているのでしょう。植田さんは上手に繕ってらっしゃるご様子(以前ブログ「一より習ひ」に紹介されていたのを拝読しました)。
やはり裏に当て布をしてチクチク補強するのかな。すでに穴があいてしまったものなら、袷になっている間に生地を入れこんでやってみてもいいかもしれませんよね? ...
【音乐&风景】桜色舞うころ
